退職後も傷病手当をもらう方法があるって知ってた?!

傷病手当は会社を辞めた後も貰い続けられる

会社を数日間休んだ時にもらえる傷病手当金。働けない状態の時に、仕事をしていないにもかかわらず生活費を補ってくれる素晴らしい制度です。

これはもちろん、会社に復帰することが前提で、会社、つまりは会社の社会保険に加入している事が最低条件だと・・・、思っていたらどうもそうじゃないみたい!

備えあれば憂いなし。

いざという時に助けてくれる制度は、ぜひとも何もない時から頭に入れておくと慌てなくて済みます。こういうことを幾つか知っておけば、人生を安心して歩んで行けそうです。

 

退職後も傷病手当をもらい続けるには

退職して社会保険から脱退した後も傷病手当金をもらい続けるには条件があります。誰でも使える方法ではないんですね。

ではその条件とは。

退職するまでに、その会社での社会保険(ここで必要になるのはその社会保険の中の健康保険)に1年以上継続して加入していることがまず1つ。

そして、退職する前の日に、以下のどちらかの状態にある事です。

  • 傷病手当をすでに受けている
  • 受けられる条件を満たしている

これらが満たされていれば、会社を退職して社会保険を脱退したにもかかわらず、傷病手当をもらい続ける事ができるのです。

これって凄い事ですよね。こんな事出来ちゃっていいかなと思ってしまいます。でも制度として定められているのだから良いんです。

その後、一旦仕事に就くことができる状態になった場合、その後また再度仕事に就くことができない状態になっても、傷病手当金は支給されません

ここは気を付けるというか覚えておきましょうね。

 

傷病手当金が支給停止または支給調整されるケース

資格喪失後(会社を退職後)も傷病手当金をもらい続ける方法がわかりましたが、注意しなければならない点がまだいくつかあります。それを理解しておきましょう。

傷病手当金と出産手当金が受けられる時

出産手当金をもらっている場合の話です。

傷病手当金の額が、出産手当金の額よりも多いならば、その差額を支給してもらうことができます。

両方を丸々もらう2重取りのようなことは出来ません。出産手当金と傷病手当金を比較して大きい方の額が最終的に入ると言い換えても良いでしょう。

出産手当金の方が大きいならば、傷病手当金は何も支給されません。

2016年(平成28年)3までは、出産手当金を支給する場合は、その間は傷病手当金は支給されない事になってました。

 

資格喪失後に老齢(退職)年金が受けられると

老齢(退職)年金が支給されると、資格喪失後(会社を退職して社会保険を脱退後)に支給されていた傷病手当金は支給されなくなります。

ただし、老齢(退職)年金の金額の1/360が傷病手当金の日額より低い時は、差額分を支給してもらえます。

何でも差額が支給してもらえるんですね。

 

障害厚生年金または障害手当金が貰える場合

傷病手当金をもらえる病気やケガで、障害厚生年金が支給されることになったら、傷病手当金は支給されません。

障害厚生年金とダブル受給はできないということですね。

ただし、これも上記2項目と同様に、差額を受け取れます。

障害厚生年金の額、または同時に障害基礎年金を受けられる場合はその合計額の、1/360が傷病手当金の日額より低い時に受け取れます。

 

労災保険の休業補償給付が受けられるとき

休業補償給付という制度があります。労災保険から出るものです。労災というのは、業務に関することで病気やケガになった時や、業務中や通勤中の事故などでケガをした場合に適用される保険制度です。

これを受けている時に、業務外の病気やケガで働くことが出来なくなった場合、その期間中に傷病手当金を支給してもらうことはできません。

ただし、これも同じ。日額が傷病手当金の日額より低い時は、差額が支給してもらえます。

 

まとめ

傷病手当金は会社を退職して社会保険の資格喪失した後も受けられるということがわかりました。

  • 1年以上被保険者であること
  • 退職日の全日に、既に傷病手当金を受給している、または資格を満たしている

これが条件でした。

注意点として、以下のものとは同時に受けられないけど、差額分は支給されるという事でした。

  • 出産手当金
  • 老齢年金
  • 障害厚生年金または障害手当金
  • 休業補償給付

今回のように、退職後も傷病手当金が貰えるというとてもお得な制度や、傷病手当金そもそもの仕組みなど、こういう制度はなるべく多く知り理解しておくといざという時に非常に助けとなりますね。