傷病手当金をもらう方法。条件や期間、金額の計算方法まで

2018-08-29

傷病手当金って何?どんな時もらえるの?有給休暇との違いは?

会社員が病気やケガで仕事を長期休んだ際、傷病手当金というものが貰えます。

これにより休んで働けない間の収入をある程度補うことができるという、とてもありがたい制度です。

大抵は、給料の日割り額の2/3の額を、休んだ日数分もらえるというものです。

 

傷病手当金がもらえる条件

傷病手当は、会社勤めしていて休んだら、一定の期間必ず支給されるというものではなく、条件があります。たとえ病気で休んでももらえない事もあります。

  • 業務外の理由による病気やケガでの療養
  • 仕事につくことが出来ない状態
  • 欠勤している間、給与の支払いがないこと
  • 待機3日間(連続する3日間を含み4日以上仕事につけない期間があった事)

 

業務外の理由による病気・ケガでの療養

業務中や通勤中の病気・ケガの場合は適用されません。この場合は傷病手当ではなく労災の適用になります。

 

仕事につくことができない状態

そしてこれは当然のことですが、何かの都合で休んだとか、ずる休みなどはダメで、仕事に就くことが出来ない病気やケガが原因の休みである必要があります。

仕事に就くことが出来ない状態かどうかの判断ですが、これは療養担当者の意見などを参考にし、休んでいる人の仕事の内容などを考慮して判定されます。

 

給与の支払いがないこと

また、休んでいる期間に給与が支払われている場合は支給されません。傷病手当は病気・ケガによる欠勤期間中の生活を保障するという制度です。

なので、給与の支払いがあると生活ができるとみなされ、傷病手当は支給されないんです。

しかし、その給与が、傷病手当金よりも低い金額の場合は、その差額が支給されます。

 

待機3日間とは

傷病手当をもらう日の前に、3日以上連続して欠勤した期間がまず必要という条件があります。

その3日間には、もともとの休日も含まれます。

たとえば、土日が休みのお仕事だとすると、金曜を欠勤し、その後土日休み、月曜からも引き続き欠勤したとします。

この場合、金の欠勤と土日の休日の合計3日間で待機3日間が成立したことになります。

すると、月曜は4日目なので、この月曜からは傷病手当金の支給対象とすることができます。

また、就労時間中に業務外の理由で発生したケガや病気え仕事につけない状態となった場合は、その日を待機の初日として数えることが出来ます。途中まで仕事しましたが、待機3日のうちの1日目になるんですね。

成立しない例としては、たとえば、月・火休んで水曜行って、木休んだとしたら、合計3日休んでますが待機3日は成立しません。

 

有給休暇との併用は

有給休暇と傷病手当の併用は不可です。

有給休暇として休んでいる日には、傷病手当は使えないのです。有給休暇と、傷病手当は同じ日には適用できないのです。

 

支給される期間

傷病手当は、最大1年6か月間もらえます。

途中、出勤した日があったら、その間は支給がありません。でも1年6か月の日数にはカウントされます。

出勤した後にまた欠勤に入った場合は、傷病手当が支給されます。

ただし、先ほど申した様に出勤していた期間も1年6か月の日数としてカウントされるので、最大でも残っている日数分の支給となります。

 

傷病手当の金額

簡単に言ってしまうと、給与の2/3ほどが貰えます。

以下の2つのケースで計算方法が少し異なります。

  • 支給開始日以前の期間が12ヵ月以上
  • 支給開始日以前の期間が12か月に満たない

12か月以上ある場合

「支給開始日以前の継続した12か月間の各月の標準報酬月額を平均した額 ÷ 30 × 2/3」

これが1日の金額になります。

傷病手当が認められた日数分この金額が支給される事になります。

 

12か月に満たない場合

  • 支給開始日の属する月以前の継続した各月の標準報酬月額の平均額
  • 当該年度の前年度9/30における全被保険者の同月の標準報酬月額の平均額

この2つの比べて少ない方の額を使って計算を行う事になります。

計算式は同じです。

「月額 ÷ 30 × 2/3」が1日分の金額となり、それを傷病手当の該当日として認定された日数分だけ支給されます。

 

まとめ

傷病手当は働けない期間に生活を助けとなる非常にありがたい制度です。その一方注意点もありました。

  • 給与の平均額の2/3を日額として、傷病手当が認められた日数分支給される
  • 業務外の理由による病気やケガでの療養
  • 仕事につくことが出来ない状態
  • 欠勤している間、給与の支払いがないこと
  • 待機3日間(連続する3日間を含み4日以上仕事につけない期間があった事)
  • 同じ日に有給休暇と両方を使うことは出来ない
  • 支給される最大期間は1年6か月

実は、傷病手当は会社を辞めた後も支給が受けられるんです。その方法は別記事でご説明します。