セルフメディケーション税制をしっかり理解しておこう

2018-07-04

セルフメディケーション税制を理解して最適な節税を行おう

電卓を持つ手と、複数の領収書と、医療費控除の用紙が乱雑に置かれている

最近導入されたセルフメディケーション減税。

今まで医療関係で控除出来たのは医療費控除だけでしたが、セルフメディケーション減税という物が導入されたおかげで、医療費控除の対象とならなかった物がある程度減税に利用できるようになりました。

これは普段の買い物の中で結構発生するかもしれないので、損をしないよう一度理解はしておいた方が良いです。

医療費控除については以下の記事をご覧ください。

 

セルフメディケーション税制とは

まず一言で言ってしまうと、セルフメディケーション税制とは、ドラッグストアで買ったスイッチOTC医薬品の医薬品を減税の対象にするよという物です。

スイッチOTC医薬品を購入したら即控除対象、ではなくて、12000円以上購入した金額が控除対象になります。

つまり、1年間に購入したOTC医薬品の額から12000円を引いた残りが控除対象です。

15000円分買ったなら、15000 - 12000 = 3000円が、控除対象となるわけです。

最高で88000円まで控除できます。

 

では、スイッチOTC医薬品とはなんなのかという話しですよね。

 

スイッチOTC医薬品って?

ではスイッチOTC医薬品とは何なのかを具体的に確認しましょう。

スイッチOTC医薬品とは

厚生労働省によると、「要指導医薬品及び、一般用医薬品のうち、医療用から転用された医薬品」となっています。(一部例外あり)

ドラッグストアなどで処方箋なしで買える、風邪薬や胃薬、関節痛のクスリなどの事です。

OTCは「Over The Counter」の略。カウンター越しに買うという意味かな。

それに対して、医療用医薬品は医師が処方する医薬品のことです。

ひとまず、スイッチOTC医薬品がだいたい何を指すのか、おわかり頂けたと思います。

では実際、何がスイッチOTC医薬品なのかを確認しましょう。

 

スイッチOTC医薬品の一覧

そのスイッチOTC医薬品ですが、1500種類ほどあります。厚生労働省が決めています。

(参考:セルフメディケーション税制対象医薬品 品目一覧)

この、スイッチOTC医薬品に該当する物を買った代金は、控除の対象になるという事ですね~。

スイッチOTC医薬品には「セルフメディケーション 税 控除対象」という印がついてます。ドラッグストアなどで購入した時のレシートにもマークがつきます。

 

セルフメディケーション税制の条件

セルフメディケーション税制が適用されるには実は条件があるんです。

  • 健康の維持増進、および疾病の予防への一定の取組みを行っている
  • OTC医薬品を12000円を超えて購入している

 

一定の取組み

ただ買えば良いという訳ではなく、健康増進や病気予防の取組みをしている、という事が条件にあるんですよね。

それを具体的に証明するのが上記の各種健診という事です。

詳細は、必要書類の「一定の取組みの証拠となる書類」で後述します。

ちなみに、この一定の取組みにかかった費用は合算できないのでご注意を。

 

 

セルフメディケーション税制の特徴

セルフメディケーション税制にはいくつかの特徴や注意点があるので確認しておきましょう。

 

家族と合算できる

この12000円以上という条件はあなた一人ではなく「生計を一にする配偶者その他の親族」と合算できます。

「生計を一にする配偶者その他の親族」というややこしい表現、税に関する事柄で良く出てくるんですよ。なのでここでご説明しておきます。

例えば一家の稼ぎ頭のお父さんがいて、専業主婦の奥さん、中学校に通う息子さんの3人が同じ家に住んでいて、もう一人東京の大学に通う長女が東京で一人暮らしをしています。この長女は、学費は親に払ってもらい、実家からの仕送り5万円とバイト代の3万円で暮らしています。

という4人家族があったとします。この4人は「生計を一にする配偶者その他の親族」という条件に当てはまります。なので、この4人はスイッチOTC医薬品の購入金額を合計する事が出来ます。

長女の大学生は他の3人と一緒に暮らしていませんが、自分で働いて生計を立てていません。バイトはしていますが、それは生活費の一部になる程度で、学費は親に払ってもらい仕送りも5万円あります。

親のお金がなかったらとても生活が成り立たないですね。

こういうのは、生計を一にするという事になるんです。

 

「一定の取組み」は申告者本人がしていれば、生計を一にする配偶者その他の親族が行っている必要はありません。

 

医療費控除制度とは併用不可

医療費控除というのが確定申告の項目にあります。確定申告の時期に行う必要はなく、年中出来ます

 

期間が決まっている

このセルフメディケーション税制が行われるのは2017/1/1~2021/12/31までとなっています。

 

手続き方法

確定申告の時に同時に申告します。やり方自体は税務署に行って所員の指示に従ってパソコンで入力していくだけなので簡単ですが、大切なのは用意しておく書類です。それをご説明しておきますね。

必要書類

セルフメディケーション税制の申請に必要な書類は以下の2つ。

セルフメディケーション税制の明細書

セルフメディケーション税制の明細書という物を作成します。(セルフメディケーション税制の明細書の例)

2019年分の確定申告までは、明細書でなくて領収書でもOKです。明細書を作るのに領収書が必要なので、結局領収書は必要です。とにかくドラッグストアで購入した時の領収書は必ず取っておかなければなりません。

 

一定の取組みの証拠となる書類

健康増進や疾病予防の一定の取組みをしたと判断されるための健康診断などの証拠とな物が必要です。

具体的には以下のようなものとなっています。

  • 予防接種(定期摂取、インフルエンザワクチン、高齢者の肺炎球菌ワクチンなど)の領収書または予防接種済証
  • 勤務先で行う定期健康診断(事業主検診)の結果通知表(定期健康診断と言う名称または勤務先名称が記載されている必要あり。
  • 市区町村が健康増進事業として行う健康診査
  • 人間ドックなどの健診の領収書または結果通知表(勤務先名称や保険者名(加入している健康保険組合などの名称)が記載されている必要あり
  • 特定健康診査(メタボ健診)の領収書または結果通知表(特定健康健診という名称または保険者名(加入している健康保険組合などの名称)の記載の必要あり。
  • 市区町村が健康増進事業として実施するがん検診の領収書または結果通知表

 

結果通知表は、健康診査結果部分を黒塗りまたは切り取るなどしてもOKらしいです。要は結果の内容は見せる必要はなく、行った事が証明できれば良いということですね。

国税庁 確定申告特集でセルフメディケーション税制の明細書の記載例、確定申告書の記載例が確認できたり、医療費控除とセルフメディケーション税制の減税額の試算などが出来ます。ご参考までに。

 

まとめ

セルフメディケーション税制の内容や特徴を見てきました。

最後にもう一度おさらいしましょう。

手順はこうです。

  • ドラッグストアのスイッチOTC医薬品を購入した領収書は取っておく
  • 確定申告に行き、セルフメディケーション税制の明細書を作る、または領収書を提出。
  • 一定の取組みの証拠となる書類を提出

 

そして医療費控除とは併用できず、どちらかしか行えなえませんのでご注意を。合算するとスイッチOTC薬品の額もそれなりになるかもしれません。ご家族が、普段から医者にかかる事が多いか、ドラッグストアで薬を買う事が多いかが、どちらを行うと得なのかにかかってくるでしょう。

医療費控除について詳しくはこちらの記事に詳しく掲載しています。