国民年金はメリットがいっぱい。仕組みを理解しておこう

国民年金の正しい理解が普及していない現状

歴史上情緒ある図書館の入口通路。全体的に黒っぽい木目調で、白い石膏像が左右に並んでいる

昨今、高齢化社会が進む現状の中、国民年金を支払っても損するだけという噂が広まり過ぎ、それを信じてしまう人が多々いるのが現状です。

それが間違いだと知っているのは、社会保障制度に関わる仕事や税務・法律関係の仕事に就いている人や、その身内や友人、または興味を持って調べているごく一部の人だけでしょう。

この記事に出会ったあなたはラッキー!年金の仕組みをわかりやすく解説致します。

 

国民年金の仕組み

青っぽいCADで書かれた回路設計図

国民年金は国民の義務であり、誰もが支払わないとならない物です。

正社員でも、契約社員でも、派遣社員でも、無職でも。ただし、経済状況により免除申請できます。

国民年金を支払うことで得られる社会保障制度が幾つかあります。

  1. 老齢基礎年金
  2. 障害基礎年金
  3. 遺族基礎年金

この3つが国民年金の支払いにより受けられるようになる社会保障制度です。

1番目の老齢基礎年金が、将来もらえる国民年金のことです。世間一般では支払う方も貰う方も国民年金と呼んでますが、貰うお金の方は老齢基礎年金が正式な名称です。

そしてもう一ついいことがあって、年末調整や確定申告で控除の対象になるということです。つまりは所得税を少し減らせます。

 

国民年金の大きなメリット

5つ葉のクローバー

実のところ、国民年金はメリットがいっぱいなんです。

今日本は少子高齢化社会です。

確かに、今社会人として働いている私たちが年老いて、将来年金をもらう年齢に達した時、もらえる額は今の受給者の方々よりは少なくなるかもしれません。しかし、そのことを差し引いても、私たちが国民年金を支払うメリットは大きいのです。

別の角度からみれば、国民年金をちゃんと支払ってないと、当たり前と思っていた社会保障制度の対象外になってしまいます。支払ってないといざという時にかなりまずい状況、いえ、むしろ悲惨と言った方が正確な状況になります。

 

それは何か。

障害基礎年金、遺族基礎年金がもらえないことです。この事実、知ってました?私はこれを知った時には正直驚きましたね。そういう社会保障制度は国民である以上誰もが受けれると思っていたのに、まさかもらえない条件があるとは思ってなかったです。

まずはなんと言っても障害基礎年金

この重要な、もしもの場合のセーフティネットがなくなるのはまずいです。

何か不慮の事故で体に障害を負ってしまい、働くのが困難になったとします。そんな時のために用意されているのが障害基礎年金です。それが受けられないのです。これってまずくないですか?

 

不幸にも障害者になってしまった時、〇級などと障害者認定を受けて、それに従い障害基礎年金が受給できますが、それがないのですよ。悲惨の一言でしょう。

決まりなので、どんなにごねても泣きわめいても無理です。それが制度というものです。

障害を負って働けず、障害基礎年金も出ない。どうしたら良いのでしょうか。

 

次に遺族基礎年金。不幸にして自分が亡くなってしまった場合。

残された家族にお金が支払われるという制度です。自らはこの世からいなくなってしまってますが、家族のことも心配ですよね。自分が亡くなったとしても、それと引き換えにせめて家族に収入を作れるなら、生産的な意味を少しは持たせることが出来るというもの。遺族基礎年金もとても重要な制度です。

 

以下は国民年金を未納や免除だった場合の影響を表した図です。

老齢基礎年金 障害基礎年金
遺族基礎年金
受給資格期間 年金の有無
受給資格期間
通常納付
全額免除 〇(減額)
一部免除 〇(減額)
未納 × × ×

未納だけはかなりマズいですね。全額免除・一部免除は老齢基礎年金の減額はあるものの、障害基礎年金と遺族基礎年金は影響なく受給できるんです。それだけでも国民年金を支払っておく意味があるというものです。

 

どの程度減額されるかは、以下の記事に表にまとめてあるので、ご覧ください。

 

今一度覚えておきましょう。国民年金を支払っていれば、一石三鳥で3つの社会保障が受けられるのです。

  • 老齢基礎年金
  • 障害基礎年金
  • 遺族基礎年金

つまり、非常にお得な保険に入るようなものなんです。だから、国民年金を払っても意味がないなんて短絡的に考えず、支払うことをオススメします。

そして、国民年金にはもう1つお得な仕組みがあるんです。

 

確定申告時の控除の対象になります。

確定申告の時の釈迦保険料控除に該当します。国民年金を支払った額を記載して含めることができます。領収書は取っておきましょう。

会社勤めの方の場合は、会社の経理・総務担当がやってくれると思います。年末に渡される用紙の記入だけきちんと行えば良いでしょう。

 

上の3つは国民年金の支払いが条件とされている社会保障だということです。国民年金を支払ってないとこれらが受けられないということなんです。これは非常に怖いことですよね。

国民年金を支払うことでこれら3つの保険に入れると考えたらすごくお得な制度です。これを利用しない手はないですよね。

 

免除申請ができる

森の中に木のドア

経済的に難しければ、免除申請という手もあります。

免除申請をして審査が通れば、あなたの経済状態や生計状態(同居家族や世帯年収など)により変わりますが、5段階のいずれかになります。または申請が却下されるかです。

  • 全額免除
  • 3/4免除
  • 1/2免除
  • 1/4免除
  • 納付猶予

経済的に苦しい状況にあれば、ほとんどの場合通ると思います。失業している場合はほぼ確実です。多分全額免除になるでしょう。失業している場合は雇用保険受給資格者証をもって申請に行くのが良いと思います。収入が0円と見なされるので、全額免除になる可能性が高いです。

老齢基礎年金の額が、免除された割合とその合計月により減るので、後からお金が用意できたら追納すると良いでしょう。10年以内なら追納出来ます。

国民年金の免除申請の方法など、詳しいことは以下の記事で。

 

支払い方法

支払い用紙がご自宅に送付されてくるので、それを使って支払います。

中には以下の用紙が入っています。

  • 1か月ごとに納付する用紙
  • 半年分まとめて納付する用紙

使うのはどちらか一方でOKです。重複になるので両方は使えません。封筒が届いて中を確認すると、色んな用紙があって訳がわかりません。支払い金額のところを全紙の分合計するとすごい金額になるので焦ります(汗)。

そのカラクリはこういう事だったんですね。

 

また、用紙は同封されてませんが、2年前納制度もあります。2年分を前もってまとめて払う制度で、およそ1か月分の割引になります。

2年前納制度を利用したい場合の手続きは、「国民年金保険料口座振替(変更)申出書」を国民年金を引き落としにしたい金融機関に届け出ることです。詳しくは、お住まいの自治体に確認してみてください。

 

まとめ

ここまでご覧頂いた方は、国民年金を支払うことでどれだけのメリットが得られるか、逆に支払ってなかった場合はどれだけ怖いかがご理解頂けたと思います。

1か月あたり15000円くらいという手痛い出費ですが、定年後の収入やもしもの場合に備えた保険だということを思い出し、優先的に支払っていきましょうね。その方が自分のためになります。

では今回はこれにて。お読みいただきありがとうございました。

参考:日本年金機構