出産時に失業保険に関してやっておくべきことまとめ

妊娠・出産で退職したら忘れずに失業保険の期間延長手続きを

部屋でイスに座り、お腹に両手をあてて微笑むマタニティワンピースを着た妊婦

求職中に給付金が貰える非常に助かる失業保険制度ですが、出産のために退職したからすぐ働けないので関係ない、と思ったらもったいない。出産と子育てが一段落して、いざ働こうかとなった時に給付金が貰えるように時期をズラすことが出来るんです。

  • 出産のために働けない期間がある
  • 子育てが落ち着くまでは働けない

そういう方はぜひこの内容を知っておきましょう。

何もせずに放っておいたら1年で終わり。しかし期間延長申請さえしておけば最長4年です。そう考えると非常にもったいないですよね。

出産の頃にはもう働かないつもりでいても、人生どうなるかわからないもの。

  • 経済状況がもし変わったら?
  • やっぱり外で働きたいと思ったら?

何であの時、延長申請しなかったんだろうと後悔するでしょう。

人生何があるかわかりませんから、経済状況はもしかしたら変わるかもしれません。気持ちは変わる事だってあるものです。ちょっとの手続きで出来るのですから、やっておいたに越したことはありませんよね。

 

失業給付金の期間延長申請

青空とハローワークと書かれた建物

妊娠で会社を辞めたらすぐもらえるという物ではないですが、出産後にいずれ求職活動をする時に支給してもらえるよう時期をずらす事が出来ます。

ちなみに、失業保険と呼ばれてますが、もらえるお金のことは失業給付金と言います。失業給付金は、離職日の翌日から1年以内までが支給可能な期間です。

出産のために会社を辞めたら、出産が終わるまでは働くことは出来ない状態でしょうが、出産が終わって働ける状態になった時、失業給付金の支給を引き延ばして、支給してもらいながら求職活動出来る可能性があります。

 

延長のための条件

妊娠、出産等の理由により、引き続き30日以上職業に就くことが出来ないことが条件となります。

妊娠や出産となれば、当然30日以上仕事につけない状態になりますから、この条件はまずクリアできないことはないでしょう。

 

延長できる期間

妊娠・出産・育児などで退職する場合は、「特定理由離職者」と見なされ、受給期間を最長4年まで伸ばす事が出来ます。合計で4年です。本来の失業保険の受給期間は1年間ですので、そこに3年プラスすることが出来て、合計4年となります。

なので、妊娠して失業状態になったら、この申請は将来を見越して必ずやっておいた方が良いでしょう。妊娠後に仕事につくつもりがなくても、事情が変わるかもしれません。その時になって後悔することがないよう、備えをしておきましょう。

 

申請期限

申請期間は、離職日の翌日から30日経過してから、受給期間を延長した受給期間の最後の日までです。

しかし、原則は離職後30日経過後なるべく早くとされています。

それに、延長される受給期間が終わる頃に申請しても、受給できる日数が残り少ないと、本来もらえる額より少なくなる可能性があります。そうなってしまうと非常にもったいないので、離職後30日経過したら(離職後31日目以降に)なるべく早く申請しましょう。

遅くとも、給付日数が削られない程度にしたいところです。例えば、給付日数が150日あったとしましょう。その場合、延長した分もふくめた受給期間の最後の日から150日以前に申請する必要があるという事です。

手続きの上で何があるかわからないので、そんなギリギリじゃなくて、離職して30日経過したら、そこから1ヵ月以内に申請しようと思っておいた方が良いですね。

この申請期間ですが、少し前(平成29年3月31日)までは非常に短い期間しかもうけられてませんでした。退職日の翌日より31日目から1ヵ月以内となっていました。たった1ヵ月しかなかったのです。それも退職直後じゃなくて、31日経過してからなので、つい忘れてしまい、思い出したら過ぎていた、なんて事になりかねない日程ですよね。

 

申請に必要な物

離職票とペン

そして、下記の物を用意して、お住まいの地域を管轄するハローワークに行くことになります。

  • 受給期間延長申請書
  • 離職票
  • 母子手帳
  • 身分証
  • 印鑑

等が必要になります。ハローワークに確認しましょう。

ちなみに、この中で少し注意しないとならないのが離職票です。それ以外の物はご自分で用意する物や既に持っている物だから良いのですが、離職票だけは辞めた会社に作ってもらう物なんですよ。

総務とか事務の担当になるのですが、その人がいい加減だと遅くなるんです。離職票をハローワークに持って行かないと、ハローワークに求職届けをすることが出来ません。求職届をしないと、延長申請はおろか、失業の認定を受けることすらできないんです。

なので、いかに早く会社側から離職票を手に入れるか(早く作らせるか)が最大のポイントになります。

離職票さえ手に入れば問題なし。あとは決められた手順に沿って進めていくだけです。ご自分の行動さえ遅くならなければ順調に進んで行きます。

 

申請方法

  • 本人がハローワークへ行く
  • 代理人がハローワークへ行く(委任状が必要)
  • 郵送

延長申請は本人でなくとも、代理人でも可能ですし、郵送でも出来ます。

ハローワークへ行ってわからない所を聞きながら行えば確実ですが、出産を控えた体で行くのも難儀です。

事前に準備する物はやり方を電話でお住まいの地区管轄のハローワークに確認し、郵送または代理の方に行ってもらうのが一番楽でしょう。

 

教育訓練給付金の期間延長

失業者が利用できる教育訓練給付金というのがあるのですが、これも失業給付金とともに延長申請しておきましょう。

妊娠・出産・育児などで退職する場合は最大で20年まで延長することが出来るとなっています。合計で20年です。プラスできるのは19年までです。平成30年1月から変更されて長くなりました。

出産後に子育てしながら通うのは難しいかもしれませんが、通信講座などで受講できるものもあるので、ぜひとも活用したいですね。

申請が可能な期間

30日以上教育訓練の受講を開始できなくなった日の翌日以降、延長後の適用対象期間の最後の日まで可能となっています。

つまり、元々の受講期間は離職日から1年間なので、そこにプラス、妊娠や出産のために教育訓練が受けられない期間を加えた期間の間は申請が可能となっています。

ただし、この期間のうちに教育訓練を終えないとなりません。

 

教育訓練給付金の申請可能期間
出典:厚生労働省 教育訓練給付について

 

延長の理由として認められる物

妊娠や出産だけでなく、以下の物が理由として認められます。

  • 妊娠、出産、育児(18歳みまんの育児に限る)
  • 病気やケガなど

 

提出書類

  • 受給期間・教育訓練給付適用対象期間・高年齢雇用継続給付延長申請書
  • 延長理由を証明する書類(医師の証明書など)

非常に長い名前の書類と、延長の理由を証明する物が必要になります。

 

提出方法

  • 本人がハローワークに行く
  • 代理人がハローワークに行く(委任状が必要)
  • 郵送

このいずれかでOKです。代理人が行く場合は委任状を持たせなければなりません。

 

まとめ

  • 失業給付金
  • 教育訓練給付金

妊娠・出産でしばらく働けない場合、この2つは延長できるという事でした。

延長後の合計期間は以下。

  • 失業給付金:最大4年
  • 教育訓練給付金:最大20年

申請期間は、失業給付金・教育訓練給付金ともに、「離職後31日目から延長期間終了まで」でした。でも、なるべく早く申請するのが原則だし、ご自分が損をしないためにも早い方が無難でしたね。

提出方法は、どちらとも、以下の3つでした。

  • 本人がハローワークへ行く
  • 代理人がハローワークへ行く(委任状が必要)
  • 郵送

なんにしてもまず、妊娠・出産で退職したら以下の行動を取りましょう。

  • 会社に離職票をなるべく早く作成してもらいう
  • 何をすれば良いかハローワークに電話して聞く

これが一番確実です。損をしないように手続きだけはなるべく早めにやっておき、安心して出産の準備を整えていきましょう。

参考資料:ハローワークインターネットサービス