洗剤に入っている各成分について知識をつけよう

洗剤選びができる知識があれば自分で判断できる

軽量スプーンに白を基調とした粉に赤や青の粒が微量混じった粉洗剤が入っている

洗濯洗剤でも食器洗剤でも、裏をみればだいたいの成分が書いてあります。

でもその内容は私たち素人にはさっぱりわかりません・・・(汗)。

しかし、実はそれらの成分は情報が多少公開されていて、時間をかけて調べればある程度はわかるのです。ネットだけでは今一つですが、専門書籍を読むと結構わかります。成分の効能だけでなく、どんな仕組みで汚れが落ちるか、繊維を傷めるかなど、化学的な仕組みの面から理解出来ます。

そうなれば宣伝文句を信じるしかなかったのが、本当の意味で自分で洗剤を選ぶことが出来ます。

残念ながら、洗剤というのはピンからキリまであり、コスパには大きな差があります。洗剤メーカーは、自分たちが販売する洗剤の欠点を言う筈がありません。CMだって物凄く良いように感じる表現しかされていないし。

だから、節約する上で、洗剤の知識は必要になるんですよね(汗)。

という事で今回は洗剤の成分の話です。全てを完ぺきになんていうと長くなり過ぎて1記事では無理なので、今回はある程度洗剤選びが出来るようになる範囲でお話していきます。

 

界面活性剤

洗剤の主成分と言っても過言ではない。汚れの主なものは油。それを水に流れやすくするのがこの界面活性剤。これがなきゃ始まらない、洗剤の超重要な主成分です。

代表的な物

  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル
  • 直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム(直鎖アルキルベンゼン系と略されることも)尾
  • アルキル硫酸エステルナトリウム

 

役割

繊維と汚れの間に入って押し上げてくれます。

もともと混ざらない油と水を混ぜ合わせてエマルジョン(水と油が混ざった状態。分離しやすい)にする

水と油の間に入って互いを繋げる役割を果たす。親水基と親油基を持ち、親水基の方が水と接続、親油基の方が油と接続し、水と油が混ざったかのような状態を作る。それにより、油が水に混ざりやすくなります。

簡単に言い換えると、油をコーティングして水に溶けやすくする役割。これにより衣類の油汚れはがれて洗濯機の中の水に流れ出る。よって衣類の油汚れがキレイになるわけです。

 

以下の4分類がある

  • 陰イオン系
  • 陽イオン系
  • 両性イオン系
  • 非イオン系

陰イオン系(アニオン系)

高級脂肪酸塩、LASなどを含むもっとも代表的な界面活性剤。洗浄力が強く、泡立ちも良いのが特徴。

せっけん、洗剤、シャンプーなど広く使われます。

陰イオン系は更にわかれます。

  • 脂肪酸系
  • アルファスルフォ脂肪酸系
  • アミノ酸系
  • 高級アルコール系
  • α-オレフィン系
  • n-パラフィン系

ややこしいですね(汗)。ここではこういう種類があるという事だけ理解しておきましょう。洗剤の成分表を見て界面活性剤である事と、どんな効能かがわかれば良いですからね。

 

脂肪酸系には高級脂肪酸塩(せっけん)があります。

用途は、化粧せっけん、洗濯せっけん、身体洗浄料です。

 

アルファスルフォ脂肪酸系は、アルファスルフォ脂肪酸メチルエステル塩(α-SFE)があります。

衣料用洗剤に使われます。

 

アミノ酸系はアシルゲルタミン酸塩(AGS)があります。

身体の洗剤に使われます。

 

直鎖アルキルベンゼン系は直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)があります。

衣料用、台所用、住宅用洗剤に使われます。

 

高級アルコール系は、以下の物があります。

  • アルキル硫酸エステル塩(AS)
  • アルキルエーテル硫酸エステル塩(AES)
  • (モノ)アルキルリン酸エステル塩(MAP)

衣料用洗剤、身体洗浄料、シャンプー、歯磨きなどに使われます。

 

α-オレフィン系は、α-オレフィンスルホン酸塩(AOS)があります。

衣料用洗剤、台所用洗剤に使われます。

 

n-パラフィン系は、アルカンスルホン酸塩(SAS)があります。

液体洗剤に使われます。

 

陽イオン系(カチオン系)

第4級アンモニウム系がこれに属します。

  • アルキルトリメチルアンモニウム塩
  • エステルアミド
  • ジアルキルジメチルアンモニウム塩
  • アミドイミダゾリン
  • アルキルジメチルベンジルアンモニウム塩

これらが第4級アンモニウム系です。

 

繊維の表面に吸着しやすい性質があります。

それを生かして、髪の毛用リンス、トリートメント、繊維の柔軟剤に使われます。また、殺菌効果がある親油基の短い物は、殺菌剤や消毒剤に使われます。

 

両性イオン系

  • アミン系:アミンオキシド(AO):台所用洗剤、シャンプー
  • ベタイン系:アルキルベタイン:台所用洗剤、シャンプー
  • イミダゾリン系:アミドアミノ酸塩(AA):シャンプー

これらの3種があります。

陰イオン系と組み合わせて、洗浄力や泡立ち力を高める効果を持ちます。

台所用洗剤やシャンプーに使われます。

 

非イオン系(ノニオン系)

脂肪酸系と高級アルコール系があります。

 

脂肪酸系は以下があります。

  • グリセリン脂肪酸エステル
  • ポリオキシエチレン脂肪酸エステル
  • ソルダビン脂肪酸エステル
  • ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル
  • ショ糖脂肪酸エステル
  • 脂肪酸アルカノールアミド

 

化粧品乳化剤、シャンプー、台所用洗剤、食品用乳化剤などに使われます。

 

高級アルコール系は以下です。

  • ポリオキシエチレンアルキルエーテル(AE)
  • アルキルグリコシド(AG)

 

台所用洗剤、衣料用洗剤、住宅用洗剤、化粧品乳化剤、シャンプーに使われます。

親油基の大きさと、親水基の大きさがコントロールしやすいので、全体として親水性のものも親油性のものも出来て、その性質をHLB値という物で表現できます。

それを指標にして、様々なタイプの乳化物を作りだすことが出来ます。そのような性質から、特に化粧品用の乳化剤として大切なものです。

 

安定化剤

洗剤の中に混じっている物が分離しないようにする。

液体洗剤に入っている物が分離して上澄みと沈殿物みたいにならないように。使う時に上澄みだけ出てきて洗剤の効果発揮しないとかではこまるから、全体的に混ざっていられるようにするもの。

 

アルカリ剤

アルカリ剤は、油と結合する事で別の物質に変わる性質がある。

せっけんは、油+アルカリ剤=せっけん ということで出来ている。

厳密にいうと、油の脂肪酸とアルカリ剤が混ざることでせっけんが出来る。

食べこぼしや皮脂などの油とアルカリが飯能することで石鹸化し、衣類からなおさらはがれやすくなる。アルカリ剤が入っている洗剤は汚れが落ちやすいという事。

水の温度が上がるとアルカリ剤がパワーアップして汚れ落ちはよくなるが、漂白効果も出てきて、色物を洗うのに危険が出てくる。とはいえブリーチのように1回で色落ちするという程ではなく、ちょっとずつ落ちていく感じ。

 

pH調整剤

pHとは酸性とアルカリ性のどちらに偏っているかを表す数値です。尿検査などにもこの項目がありますね。

クエン酸が使われることが多いようです。

pH 液性
6、5、4 酸性
7 中性
8、9、10 アルカリ性

アルカリ剤は水の温度が上がるとパワーがあがります。温度が高い方が効果を発揮しやすい、つまりお湯を使うと効果が増すことになります。

アルカリ度が上がりすぎて色落ちしやすくなったりなどがないように、弱アルカリであるpH7.1~8くらいにおさまるようにコントロールするために使われます。

 

分散剤

洗濯に寄って落ちた汚れを洗濯水中に分散させて洗濯している物に再付着しなにようにする成分。

洗剤でキレイになっても、洗濯機の水の中には汚れが浮いてますよね。それが再び衣料に着いたりしても困ります。それを防ぐバリアの役割です。

 

酵素

  • リパーゼ:脂分を分解する
  • アミラーゼ:でんぷんなどを分解
  • プロテアーゼ:タンパク質を分解

これらが最も入ってる可能性が高い酵素です。

プロテアーゼは絹やウール繊維も分解するので、絹製品やウール系を傷める可能性があるので注意が必要。使わない方がいいです。

 

酵素は、30度以上の水温で使う事で活性化します。つまり、お湯で洗えば効果が増すということ。

これが入っている洗剤の方が汚れ落ちは良く、浸け置き洗いで効果が発揮されます。

洗濯物はよくすすいだ方が無難。服やタオルに残っていると肌を傷める可能性が。肌が弱い人は避けた方が良いかも。

 

蛍光増白剤

最近はこれが入ってる洗剤が物凄く多いですよね。

衣類の洗濯表示を見ると、これが入ってる洗剤は使わないでと書いてある物が多いです。

なので、私はこれが入った洗剤はよくない洗剤と判断するようになりました。アリエールサイエンスプラスなどです。以前はずっと使ってたんです。それで全ての物を洗ってました。

特に何か悪いことが起きていたのかはわかりません。安い服やタオルしか使ってないし、そこまでこだわってないんですよね(汗)。でも今後は一応やめます。気づかないだけで何かあるかもしれないし、巡り巡って人体に影響とかあってもイヤですし。

 

で、効能としては、白く見せるというものです。白くなっているんではないんですよ(汗)。

どういうことかと言うと、太陽光の一種で目に見えない紫外線を吸収して、目に見える青色の光を代わりに反射する働きがある。

青白い光が反射する事で、蛍光灯の光とおなじような色を発し、人間は白いと錯覚しやすい。だから白いシャツなどに使うと白さが際立ったような感じになる。

つまり、白いと錯覚してるだけということです(汗)。

これを知った時はショックでした・・・。その時に一気に使うのがイヤになったんです。

 

色物に蛍光増白剤がつくと、逆に見え方に悪影響が出てしまうわけで。だから色物の衣類の洗濯表示には、「蛍光増白剤入りの洗剤は使わないでください」と書いてあるわけです。

乳幼児によくないという話もあり、経済産業省が乳幼児に使わないように言っていた時期もあったそうですよ。

 

水軟化剤(金属封鎖剤)

カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンを捉えて水の硬度をさげる効果があります。

界面活性剤の力を低減させないようにする効果があります。私たち人間にとってはつまり、泡立ちが悪くなりにくいという事になります。

泡がいつまでも続く、みたいな感じですね。

 

まとめ

黒板にcheck pointと書かれて、虫眼鏡を当てている

アルカリ剤や弱アルカリ性の洗剤は、汚れ落ちは良いけど色物を長く洗うと色褪せたりするということでした。

酵素が入っているとさらに汚れ落ちが良いが、肌のトラブルに注意が必要です。蛍光増白剤も肌トラブルに注意しましょう。

ようは、よくすすぐことが重要なんですね。

すすぎ1回でOKという液体洗剤が出てきていますが、泡立ちなど洗剤っぽい効果がでないだけで、微量に残留しているので注意が必要。

私は、今後は1回すすぎはやめようと思います。水がもったいないから1回すすぎにしてたのですが、ここで節約するのはやめます。

洗剤って難しいですねえ。一応情報としてはまとめたつもりですので、参考になれば幸いです。

 

参考:日本石鹸洗剤工業会 もっと洗濯をキレイに!洗濯と洗剤の新方程式