アパート選びで見落としがちだけど確認すべき7つのこと

2018-08-22

アパート選びは何かしら必ず失敗が。常に慎重に行おう

アパート選びは慣れているつもりでも、しばらく住んでみて初めて気づくことが何かしら必ず出てくるんですよ(汗)

私も今になっても、住む前に描いていた全くの理想通りになったことは1度もありません・・・。

そんな事を出来る限りゼロに近づけるために、私の苦い経験が、読んでくれた方に役立つように書き残しておこうと思います。

インターネットが利用できるか

最近はインターネット無料と書かれている物件も増えてきました。今後これがスタンダード(当たり前)になっていくようです。不動産屋の友人が言ってました。

ですが、これには大きな落とし穴があるんです。

  • インターネット使用可
  • インターネット無料

などと書いてありながら、実際住んでみたらまともにインターネットができなかった経験があります。

その理由は何か・・・

重要なのはその回線速度です。

「インターネット無料」といくらうたっていても、その中身が低レベルでは意味がありません。実際に使う上で十分な能力を持ったインターネット回線である必要があります。

確認すべきこと

インターネット無料という記載に安易に喜ばず、 アパートを決める前に必ず以下の点を不動産屋に確認しておきましょう。

  • インターネットの速度
  • 他の住人と分け合う回線か
  • 共有ならば何軒で共有なのか

これらのことをアパート選びの段階で必ず確認しておきましょう。質問する相手は不動産屋で結構です。

調べる時間はいるでしょうけど、不動産屋はその辺のことも答えてくれます。

大家さんが契約にからむのは審査や必要書類の記入のみで、基本的に表に出てきません。不動産屋がすべて代行します。 大家さんと私たち借主が会うことはまずありません。

賃貸住宅でのインターネットは基本的には共有です。 安く環境を整えようとするので専用ということはないでしょうが、一応確認だけしておきましょう。

古めのアパートとかで自分で工事可能な建物だと、以前の住人が光回線の引き込み済みとかはあると思いますが、そういう場合無料であることはまずないです。

遅い回線だったらどうするか

用意されている回線が遅い回線だったら、次に確認すべきは以下です。

  • 自分個人でインターネットを契約して引き込み工事は可能か?
  • また、アパート退去する際に修復工事費など取られるのか
  • それは幾らくらいかかるのか

ここまで確認しましょう。

ただ、確認が必要で時間が必要な場合はあります。TELで質問している場合は、確認して折り返し電話をくれるのが普通です。

答えるのをしぶったり、曖昧な回答をしたり、再度はっきり確認したい意思表示をしてみましょう。当然の権利なので、毅然とした態度でハッキリ言っていいです。

これに答えてもらえないなら、その不動産屋には不安が残ります。それ以上そのお店にいるのは辞めて、他のお店でその物件を相談しましょう。

不動産屋を変えていいの?

不動産屋はいつでも好きなときに変えてOKです。すべての物件はどの不動産屋でも紹介できるんです。答えが曖昧、接客が悪いなど、不動産屋さんに不安を感じるようなら、早々に話を切り上げて他のお店に行きましょう。

エアコンの取り付けについて

エアコンの取り付けについて幾つか確認しておかないといけない事があります。ここは重要なので念入りにご説明しておきます。

  • エアコンは何基付いてるか
  • 備え付けのエアコンだけで家全体が冷えるのか
  • 足りない分は自分で取り付け可能か
  • 出て行く時はエアコンは取り外さねばならないか
  • 取り外した際に壁の補修は必要か。それは幾ら位の費用か

これを全部確認しましょう。確認とは、不動産屋に聞くということです。

まず、エアコンが全ての部屋についているか。もしくは全ての部屋についてなくても、家全体を冷やせる状態なのか、です。

一人暮らし用の1K、1DKでは1台あれば十分です。2LDKとか、ご家族で済むような場合はエアコンは各部屋に必要です。

そして、エアコンが設置されていない部屋があるなら、こちらで取り付け可能かどうか。

エアコンの付いてない部屋が複数あるなら、その全ての部屋について確認すべきです。エアコン取り付け不可となっている部屋もあるんですよ。入居者としは冗談じゃないんですけどね。夏その部屋で過ごせる訳ないじゃないですか(汗)。

これらの事を事前に全て確認しましょう。不動産屋に聞くのです。遠慮は全くいりません。そのために不動産屋がいるのです。こちらが事前に確認したいことをしぶるような不動産屋には用はありません。

なぜかというと、これ知らない方が結構多いのですが、全ての物件は、どこの不動産屋でも仲介出来るんですよ。SUUMOとか、CHINTAIとか、賃貸情報サイトで気になった物件などを見ると、物件によって特定の不動産屋の連絡先がのってますよね。でも、その不動産屋しか仲介出来ない、扱えないとかではないんです。全部の不動産屋が仲介出来るんです。

だから物件は気に入ったけど不動産屋が気に入らないなどがあれば、どこか他の不動産屋に電話してその物件のことを相談すれば良いんです。その不動産屋が気に入ったら、そこで契約すれば良いだけの話。

「不動産屋なんて契約の時だけだからそこまでこだわらないよ」と思うかもしれませんが、これはちょっと違います。

  • 給湯器が壊れた
  • カギが開かない
  • トイレがつまった

などなど、何かあった時に相談するのは、最初に契約手続きを行った不動産屋が窓口となるんです。なので不動産屋選びは重要なんですよ。

物件を直接に管理している不動産屋は決まっているのですが、あなたが何か要望や質問がある時は、相談する相手は契約してくれた不動産屋になります。契約後ずっとその不動産屋が中継ぎとなって対応してくれるので、契約する不動産屋選びは結構大切なんです。

エアコンの確認はしっかりしておきましょう。でないと夏場にエアコンなしで過ごす事になり、とてもじゃないですが過ごせません。

それに、温度と湿度が常に高い状態で、カビや菌が繁殖しやすくなります。夏場はダニや害虫類が大量繁殖しやすい時期なので、きれいなマンションでも虫が発生する事があるんですよ。思わぬところから。なので部屋の温度、湿度は何気に超重要ですからね。清潔や衛生にこだわる方は特に覚えておきましょう。

私も結構清潔にはこだわる方です。潔癖とまでは行かないですが、部屋は常に清潔な状態を保ちたいです。どこから来たのか、何が減員かわからない謎の臭いとか、どんだけ掃除しても消えないホコリとか大嫌いです。

除湿機を使って湿度を下げても、完全に湿気がなくなりはしないし、除湿器の熱で部屋がさらに温まってしまいます。エアコンの代わりになる家電はないんですよね。除湿器は結構熱を発する機械だという事も覚えておきましょう。

アパートを退去する時にエアコンを置いて行ったらアパート側は無料でエアコンついて嬉しい筈ですが、何故か処分費を取られるケースがほとんどです。なのでそこも確認しておきましょう。

取り外したら、エアコン取付けで開けた穴の補修費用が一般的にいかほどかは聞いて言質を取っておきましょう。まともな不動産屋なら答えられます。幾らくらいの工事が一般的で、その補修作業をすればOKという事をハッキリ確認しておくのです。

隠ぺい配管かどうか

またエアコン関係なのですが、配管のことです。

エアコンがない部屋に、こちらで買ったエアコンを取り付ける時に必要になります。元々ついてるエアコンだけで過ごすなら関係ありません

隠ぺい配管という、エアコンの配管の通し方というか、構造があります。これはアパート、マンションを建てた時点で決まっており、私たち入居者が変更は出来ません。

これによってエアコン取付業者に払う金額が万単位で変わります。私が幾つかの業者に確認した調べでは、最低でも15000円くらいです。隠ぺい配管の構造によっても値段が変わります。

エアコンを取り付ける時に、室内機と室外機をパイプを繋ぐパイプがありますが、そのパイプが壁の中を真っすぐ出れば配管は一番短くて済みます。壁の内側から外側にただ出るだけ。

そうじゃなくて、壁の中を通って穴がズレている物を、隠ぺい配管と呼びます。

例を挙げてご説明します。

その前にまず、エアコンには以下の2つの機器があります。

  • 室内機(部屋にある私たちがエアコンと呼んでいる物)
  • 室外機(外にある換気扇みたいな機器

エアコンは2つの機器のセットです。私たちは普段、室内機しか目にしないので、エアコンと言えば室内機の姿を思い浮かべます。

これを踏まえて。

室内の高い位置にエアコンの室内機を取り付けます。

そして、その室内機から出た配管が壁に入り外へ出て、室外機へつながります。

その配管が壁の内側から外側へまっすぐ出ず、壁の中をはって下に降りて行き、低い位置から壁の外へ出る。そして室外機につながる、という場合は隠ぺい配管の状態です。

壁をまっすぐ抜ける以外は隠ぺい配管になるということです。

ひどいのになると、別の部屋の床や天井を通って外に出る、というものもあります。

隠ぺい配管以外に追加料金になるものとして、配管洗浄というのがあります。新しいエアコンを購入して取付けるとしたら配管洗浄が必要かどうか、これも確認しておきましょう。入居した後にかかるお金の話なので、当然確認する権利があります。

流し台・コンロ・洗面所の下のスペースの劣化や臭い

これ、重要です。

ここは結構盲点で、賃貸物件を下見する際に見ない人もいるのですが、絶対に確認しないといけない場所です。

まずは見た目。それと臭い。

まず目で見て、水漏れで傷んでいたり、カビたりしていないかを確認します。そういう事があったら結構厳しいです。そこに物は収納出来ないですし、そこからカビの菌が多かれ少なかれ家にまかれてしまいます。金額的に背に腹はかえられない時はあるでしょうが、よほど安くなければ他の物件の中にカビてない所が見つかるでしょう。

地区10年以内のきれいなマンションなどでも、ここだけは変な臭いがしたりします。臭いがしないか、するとしたらどんな臭いか、どの程度の臭いの強さかを確認しておきましょう。

あなたが気に入って決めかけている物件で臭いがしたなら、その臭いがあなたが我慢できる範囲なのか、受け入れらる程度の物なのかがカギになる、と言えると思います。

トイレのウォッシュレットのメーカー

トイレにウォッシュレット・暖房便座が付いてるなら、それがどのメーカーの物なのか確認しておきましょう。具体的には、そのメーカーがINAX(LIXIL)ではないか、ということです。以前はINAXという名前だったのがLIXILに変わっています。

ネット上では有名な話で、INAXタイマーなどと呼ばれていたりもするのですが、タイマーがしこまれているらしく、10年くらい経過した時点でランプが高速点滅するようになります。うちも入居して2ヵ月ほどでなりました。

「なんだこれは?!」とビックリして不動産屋に電話したのですが、10年くらいでなる現象で、他の入居者の部屋でもなっていると。大家さんとの話し合いで、そのまま使ってくださいという事になってまして・・・という回答でした。

この高速点滅を消すには、7000円くらいの有料点検を行わねばならないんだそうです。つまり、特に故障がなくても強制的に費用がかかる、ということ。受け入れがたいですよね。

あの高速点滅を見ながら使い続けたくないですし、何だか無駄に電気代かかっている気がするし、ウォッシュレットを使うの諦めて電源コードごと抜きました。

これではウォッシュレットついてる意味ないですよ。アパート探しをしている時点では「ウォッシュレット付き」となっていましたが、なんだかねえ。

LIXILかどうかを確認し、そうだったならば、10年タイマーが発動した時はどう対処されるのかを聞いておきましょう。

トイレを流す時の水流の強さと、貯まりの早さ

トイレによっては水流が弱くて流れにくいところがあります。新しい物件ではあまりないようですが、比較的築年数が経っている物件では特に確認したほうが良いです。水道が止められていれば水を流せないのですが、流せる場合もあったので、下見の時に不動産屋の人に確認のうえ、流してみても良いなら試せれば最良です。

トイレで大をしたときに、流れが悪くてつまりやすかったらイヤですよね。

それが出来なければ、せめて不動産屋の人に、「ここのトイレの水流が弱くて流れが悪いなど、ないですかね?」などと聞いてみましょう。その回答次第です。築年数が浅ければだいたい問題ないと思うのですが、古い物件だとあり得ます。水流には問題がなくても、タンクに水が溜まるのに時間がかかって、2回目流すのに待ち時間が長いとか、そういう事もあります。

建物の周りの草木・排水溝

玄関のドアを開けてすぐの場所や、ベランダや窓のすぐそばに植え込みなどがあり草木が茂っていたりすると、それだけ虫が発生しやすくなります。草木が茂っていると蜘蛛の巣も張りやすくなります。

また、排水溝が目の前にあったりすると、虫がさらに発生しやすくなります。虫は川や用水路など、水がある所では繁殖しやすいので、夏など虫の最盛期になると、虫が発生する数がそれだけ増える可能性があります。

虫が苦手な方はチェックすべき点でしょう。ちなみに私は虫は大の苦手です。この世で一番苦手かもしれません(汗)。

まとめ

どうでしょう、こんなにたくさん、事前確認しておかないとあとで困るというか嫌な思いする内容のものがあるなんて、ちょっと驚かれたかもしれません。

どれも大事なことなので、確認すればよいだけのことですからしっかりやりましょう。とにかく遠慮はいりませんので、不動産屋にどうどうと聞くべきです。

それに対してどう答えてくるかで、その不動産屋がまともかどうかなど、信頼性も判断できます。