住宅ローンを組んだ後に節約して早く完済する3つの方法
ただ返済していくのではなく、少しでも早く返すことを常ににらんで
「ローンを組んだらあとはただ返済していくだけ」では、結局は相対的に損しちゃいます。ローンの本当の節約方法は、「少しでも早い完済をめざし、随時出来る手を打って行くこと」です。賢い人はやっています。ただ漠然と返していくご家庭もあるでしょうが、あなたはむしろ定石くらいに考えて人生のお金を節約しましょう。
どの対策も早く行うほど節約効果が高いです。
では、具体的にローンを早く返すための方法を1つずつ見て行きましょう。
住宅ローンを組む時に出来る節約の方法は以下の記事に全てまとめました。ローンはこれから組むという方はぜひ一度目を通してみてください。
早めにこまめに繰り上げ返済
繰り上げ返済には2種類あります。
- 期間短縮型
- 返済額軽減型
1番目は、月々の返済額はそのままで、返済期間を短くする方法。2番目は、返済期間はそのままで、月々の返済額を減らすタイプです。
利息を軽減する効果が高いのは1番目。元金が減るから利息が減るんです。
繰り上げ返済のお金を元金にあてられて、その減った分の元金から発生していた利息を一気に削ることが出来ます。
それもタイミングが早く行えばその分効果大です。すこしでも早い段階で繰り上げ返済を打ち込んで行きましょう。
期間短縮型のタイミングによる軽減額の差を見て見ましょう。
以下の条件での試算です。
- 借入額2000万円
- 金利2%
- 返済期間35年
- 100万円の繰り上げ返済
繰り上げ返済のタイミング | 軽減額 |
---|---|
1年後 | 99万円 |
5年後 | 79万円 |
10年後 | 66万円 |
どれも金額は同じ100万円を繰り上げ返済金として投入した場合です。
早く行うだけで、こんなにも差が出るんですね。
だから、ボーナスが多く出たとか、何か臨時収入があったら、極力ローン返済に充てた方が、利息のトータルが少なくなる、イコール支払い総額が減る、イコールお金が節約出来て一番お得!ということになるんです。
手元からお金が一気に消えるので、損したような気分になりますが、それは錯覚です。感情的には誰もがそう感じてしまいます。しかし、お金の管理は感情ではなく理性・頭脳で行うべきものです。正しい知識と正確な計算が重要なんです。
「借金は少しでも早く返すのが一番の節約」と色んな所で何度も何度も言ってますが、住宅ローンだって例外ではありません。同じ借金です。
低い金利のローンに借り換え
組んだ住宅ローンよりも、安い金利のローンが見つかったら、借り換えるのも有効な一手です。
当然ながら、金利が低いほど利子が少なくなるので、総支払い額が減って節約になります。同じ月々の返済額を払ったとしても、より元金に充てられたり、早く完済できると言い換えることも出来ます。
借り換えには手数料がかかる事もお忘れなく。数10万円などと結構な金額なので、それなりの効果が見込めないと借り換える意味がなくなってしまいます。たいした金利の差がないとか、固定金利期間が短いなどでは心配です。
借り換えるローンを選ぶ際は以下を1つの目安にすると良いと思います。
- 最低でも10年の固定金利期間がある
- 今の金利より0.5%以上低い
この位をボーダーラインとして判断すると良いでしょう。もっと厳しい条件にしても良いです。金利0.7%以上低いとか。ここは本人次第です。
借り換えも成功すれば、100万円単位の金額が節約されることもあるので、住宅ローン返済中も金利の動向に目を配っておきましょう。
ローンの条件変更を検討
毎月支払う返済額をアップすれば、返済期間は短くなります。利子も減り、総支払い額も減らせます。
ほとんどの金融機関が対応してくれます。気軽に行える方法ですから、余力を感じたらぜひとも行うとべき方法です。
1ヵ月あたり幾ら返済額を増やしたら、幾ら利息が軽減するのか。それを確かめて行いましょう。たいていは数千円アップするだけで数10万円の削減出来ます。これは大きいですよね。
以下の表をご覧ください。金額はおよそです。
借入金額 | 2000万円 | 3000万円 |
---|---|---|
元々の返済額 | 66000 | 99000 |
変更後の返済額 | 69000 | 104000 |
1ヵ月の差額 | 3000 | 5000 |
短縮した返済期間 | 約2年 | 約2年 |
削減した利息額 | 46万円 | 70万円 |
2000万円のケースを見てみると、月々の返済額を3000円程アップしただけで以下の効果が出てます。
- 46万円の削減
- 2年早く完済
1ヵ月たった3000円増やすだけで、これだけの効果が得られるんです。3000円だったら出来そうですよね。
借入残高が大きいほど利子も大きいので、残っているほど削減される金額は大きくなります。
実際に返済を初めてみて、「思ったよりも余裕があるんだな」という事が実感を持ってわかったなら、検討してみるべき方法ですね。
まとめ
繰り上げ返済の方法には以下の2タイプがある。
- 期間短縮型
- 返済額軽減型
期間短縮型が利子が減るので、すなわち総支払い額も減るのでより節約になりオススメ。繰り上げ返済を早いタイミングで行うえば行うほど、同じ金額でもより節約になるので超重要。
0.5%以上の金利の差があり、10年以上の固定金利期間があるなら、借り換えを検討しましょう。
そして、余力を感じたら、ローンの条件変更も考えてみましょう。
これらは全て、ローン残高が多く残っている早い段階で行うほどに、同じことをしても節約効果が高いことがポイントです。
住宅ローンの返済が始まった直後から10年後くらいまでの間に行えればより大きな節約が見込めます。臨時収入などがあったら、極力返済に回すようにすれば、結局は住宅ローンの総支払い額を減らすことが出来ます。
以上、支払いが始まってから出来る、住宅ローンを節約する3つの方法でした。
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