夏場のお弁当の食中毒を防ぐ方法

2018-06-29

夏場のお弁当は食中毒危険がいっぱい

これから一番食中毒の危険が高まる夏を迎えます。なぜ夏が一番危険なのかって?それはもちろん、気温が高いからです。それに伴い湿度も上がるのでなおさらですね。そこで心配なのが、家から外に持ち出すお弁当。

木製の弁当箱に玉子焼き、焼いた鶏肉、さつまいも、プチトマトなどが入ったお弁当

食中毒へ導く要因は、冷蔵庫の中や、流し、洗うためのスポンジ、ふきんなども関係するので、実は家の中にたくさん存在します。本当はそのすべてに対しての対策が必要なんですが、まずはお弁当に直接かかわってくる部分だけでも。

夏場に食中毒を起こしやすい意外な食べ物についてこちらの記事でまとめています。

その対策を知り実践するだけでもグッと食中毒になる可能性は下がります。

 

弱すぎる私の胃腸を守った対策

私は長年お弁当を持って仕事に行ってますが、お弁当が原因で一度も食中毒になったりお腹を壊したりしてません。

ちなみにですが、私は潰瘍性大腸炎という難治性の持病があり、普通の人より断然お腹を壊しやすいんです。

断然壊しやすいってどれ程なのか。
飲み会でお刺身を食べたら私だけ翌日下痢する。バーベキューしたら夜お腹を壊し、何か悪くなっていた物があったんだなと、後で聞いたら他の人は1人も問題なし。みんなが大丈夫なのに私だけお腹を壊すという事が多々あるんです。それから、特に何の思い当たるフシもないのに突然お腹をこわす、など。

そんな私でも、長年毎日職場にお弁当を持って行っても今まで何も起きてないんです。夏場でも大丈夫でした。それはひとえに、普通の人よりも簡単に壊しやすい胃腸を持ち、それゆえに食中毒に対する知識をつけ、油断せず対策を徹底したおかげだと思います。

私がどんな風に対策を取りお弁当を作り持って行ってたかも含め、食中毒を起こさない方法をここに書き記しておこうと思います。

 

食中毒菌が増殖しやすいメニュー

まずは知識から。意外と知られていない食中毒菌が繁殖しやすい食材やメニュー、気を付けておきたいポイントなどを幾つかご紹介していきます。

 

プチトマト

たくさんのプチトマトが並んだアップの画像

かわいい名前と見た目からはちょっとビックリですが、注意が必要。ヘタの部分に菌が繁殖しやすいんです。そのままお弁当に入れてる方も多いと思いますが、今後はやめた方が良いです。買って来たらすぐヘタを取り水でよく洗い、しっかり水気をふき取り、冷蔵庫へ入れましょう。

プチトマトを買った時に入っている透明のプラ容器にそのまま戻さない方が良いです。そこには洗う前の菌がついてます。容器も洗剤できっちり洗うなどするか、別の容器に入れましょう。

ちなみにプチトマトとミニトマト、同じ物と思ってたんですがちょっと違ったみたいです。テレビで観たのですが、ミニトマトはあの小さいサイズのトマトの総称、プチトマトはその1つの品種だそうです。

 

汁気の多いおかず

四角い白のうつわにこんもりもられた具沢山の筑前煮。ごぼう、レンコン、にんじん、きぬさや、鶏肉が見える

水分は菌を増殖させるための重要な要素。水気が多ければ繁殖しやすく、少なければ繁殖しにくくなります。当然の事ですけども。菌の繁殖に必要な条件は、水分・温度・エサです。エサはハッキリ言ってどこでもあると思って良いので、水分と温度です。

煮物などの汁気の多い物は、その片方である水分が存分にあるという状態ですからね。それだけで悪くなりやすい食品という事ですね。

 

ご飯

日本人の主食代表、ご飯です!実はこのご飯の対策がかなり重要だと考えます。一番かもしれません。

ご飯をラップで包んで重ねた図

一番頻繁に食べるものですし、食べる量も多いですね。なのでこのご飯の対処を間違っていたら、食中毒になる可能性が簡単に上がってしまいます。

ところが、間違っている人が多いのが現状なんです。あなたは大丈夫ですか?

 

ご飯は悪くなりやすい?

お弁当のご飯って、当日の朝炊いた炊き立てのご飯を持って行きますか?だとしたら要注意です。いくら保冷剤を入れても、熱々のご飯が入ってたらお弁当箱の中はしばらくサウナ状態になってしまいます。

さすがにお昼に食べる時はサウナ程あつくはないですが、数時間はサウナ状態。一番食中毒の可能性をあげる行為と言えるでしょう。ですから、お弁当に詰めるご飯は冷めた物を入れましょう。

前の晩に炊いた物でも良いし、当日の朝炊いた物でも良いので、炊き上がったらなるべく急激に、十分に低い温度まで下げてからお弁当箱に入れましょう。十分に冷まさないでお弁当箱に入れてしまうと、温度が高い状態でキープされてしまうので、菌が繁殖しやすくなってしまいます。

炊いたご飯をなるべく短時間で、急激に冷ます事が最重要ポイントです。それはなぜなのか。

食中毒菌は30~40℃くらいの温度状態が一番活発に増殖します。アツアツの食べ物を冷ます時、必ずこの30~40℃を通りますね。

食中毒菌が繁殖しやすいこの状態でいる時間をなるべく短くしたいのです。だから急激に温度を下げる事が大切なんです。常温放置では時間がかかり過ぎるんですよね。そして一番最悪なのは、炊飯ジャーに入れたままスイッチだけを切り、そのまま常温に下がるまで待ってる事です。

炊飯ジャーは金属の釜です。温度を保ちやすい入れ物です。炊飯ジャーに入れたままということは、温度が冷めにくい状態ということ。30~40℃である時間が、一番長くなりやすい環境です。だから要注意ですよ。

炊飯ジャーの中のご飯に限っては、冬だったとしても危険です。炊飯ジャーの中に閉じ込められているんですから、外の温度なんて関係なし。密閉された釜の中で蒸し蒸しと長時間、水分たっぷりの温かい状態をキープされるんです。

その後でラップにくるんで冷蔵庫に入れたって、既にちょっと菌が繁殖してしまってます。むしろ食中毒を起こしたいならこの方法が良いでしょう、と言っても良いくらいです。

これやってしまっている人は結構多そうな気がします。お恥ずかしながら、私の実家や祖母の家はやってました。母に指摘したんですが、その場ではわかってくれてもついクセでまたやってしまうんですよ。ご飯なんて腐りにくいし、そのままで大丈夫。翌朝まで置いておく物、という感覚がどうもあるみたいです。

 

ご飯の保存方法

食べきらないご飯を取っておく時は、ならなるべく早くさましてすぐさま冷蔵庫、または冷凍庫に入れる。これを徹底しましょう。では具体的にどんな方法で冷ませば良いのか。

私のおすすめは、保冷剤サンドイッチ作戦です。

100均に売ってる青いゼリーみたいのがビニールに入った保冷剤売ってますよね。冷凍庫で冷やしてつかうアレです。

氷をビニール袋に入れた物でも良いですが、面倒だしやぶれて溶けた水が出てくる可能性もあります。100円ショップなので買ってしまいましょう。何度も繰り返し長くつかえますし。我が家は年単位で使ってます。欲を言えば、100円ショップの物よりもうちょっと良い、凍ってもカチカチにならずグニャっとした状態でいてくれる保冷剤の方が使いやすいです。

まず、ご飯が炊けたらすぐ炊飯ジャーから釜を取り出します。

釜のままでは熱くて冷めにくいので、他のお皿などに移して放置し粗熱を取ります。時間にして5~10分くらい。ラップはかけません。ホコリなどが気になる場合は、キッチンペーパーをかぶせておくと良いでしょう。この時になるべく薄くして広げた方が空気の通りが良くて早く冷めます。

5~10分くらいしたら、ラップでくるんだりタッパーに入れるなどで小分けにし、保冷剤で上下からサンドします。保冷剤の上にご飯を置き、更に上にも保冷剤を乗せ、上からと下からのサンドイッチで冷ます。これが最強です。ラップの方が冷気が伝わりやすいのでオススメです。

保冷剤の数が少なければ上にのせるか下に敷くかのどちらかでも良いですが、サンドイッチするのが理想です。

こうやってサッサと常温まで冷まし、すぐさま冷蔵庫へ。たくさん余っている時は冷凍庫にもいれましょう。明日、明後日食べる分くらいは冷蔵庫で良いと思います。

ちなみに、お弁当に自然解凍の冷凍食品のごとく凍ったご飯を持って行くのはやめた方が良いです。実際に試してみたのですが、自然解凍ではご飯は美味しくないです。ハッキリ言ってまずいです。パサついた変なつぶつぶという感じで。おすすめしません。

次の日もっていくお弁当箱に最初から入れるのも、一応アリです。私は前の晩に夕飯と一緒にお弁当を作っていたんですが、そうしてました。正直、上で述べたように厳密にやってませんでした。

炊き上がったらすぐスイッチを切り、お弁当箱にすぐ入れてから30分ほど冷まして冷蔵庫に入れる、という方法でした。それでも私は大丈夫でしたが、食中毒に気を付けようという意味ではオススメしません。あくまでも参考情報ととらえて頂き、実際はもっと早く冷ましましょう。

 

おにぎり

ざるにおにぎり、梅干し、たくあんが2個ずつ置かれている

ご飯に引き続き日本人の定番、おにぎりです。

いや~困りますねえ。でも大丈夫、ちゃんとやり方を気を付けて守ればいんです。

手で直接握らない

手で直接触ると菌が食べ物についてしまうので、なるべく直接触れるのを避けましょう。
作る前に手を洗ったから大丈夫という事ではないんです。
菌の他にも微量の分泌物などが付く可能性もありますし、とにかくなるべく直接触れないように気を付けましょう。

人間の手はちゃんと洗ってもどうしても雑菌がいます。素手で触ったというだけで悪くなりやすいんです。その手でニギニギしちゃったら良くないですよね~。

なので直接触らないで、ラップを介したり、手袋をして握ったり、おにぎりの型を使ったりしましょう。

海苔は食べる直前に巻く

海苔を巻かなかったらおにぎりじゃないと言いたいくらい重要なノリですが、海苔でコーティングされて水蒸気や熱を閉じ込めるような効果になってしまい、巻かない場合に比べて菌が繁殖しやすくなるんだそう。だから、おにぎりのノリは食べる直前に巻くのが食中毒の観点から言えば正解。とは言え、ラップでおにぎりを1個ずつくるむなどすれば同じことですよね。なので包みたいならばせめて冷ましてからつつんで、余分な水蒸気を閉じ込めないようにしましょう。

 

お弁当を持って行く時に気を付けること

会社や学校にお弁当を持っていく時に大切な事です。ポイントは2点。

  • なるべく低い温度で
  • 長時間維持する事

です。

そこで活躍するのが・・・

 

保冷剤と保冷バッグ

100均の保冷バッグに凍ったペットボトルの水が入っている

お弁当を入れるバッグは、100均に売っている物でも良いのでチャックなどで閉じることが出来て、内側がアルミ加工してあるなどの一応保冷効果があるバッグにし、そこになるべく多めに保冷剤を入れて簡易的な冷蔵庫状態にします。

少しでも温度が低い状態にし、菌の繁殖を抑えます。そしてもう一つ、画期的なアイテムが・・・

 

自然解凍の冷凍食品

白い更にもられた春巻き数本とからし

とっても便利になった冷凍食品のお弁当おかず。最近は袋から出してそのままお弁当箱にポイっと入れるだけの、自然解凍できる冷凍食品のお弁当おかずがたくさんあります。

これ、ものすごーく便利なんですよ。

調理の要らないおかずというだけでなく、食べられる保冷剤とも言うべき素晴らしい商品です。

お弁当箱の中に入れられる保冷剤です。普通の保冷剤はお弁当箱の外側にありますから、食べ物から遠くて直接冷気を当てるほどではないですね。

冷凍食品ならお弁当箱の中で直接周りにある食品を冷やしてくれるんです。保冷剤でお弁当の周りの空気を、冷凍食品でお弁当箱の内側からとダブルで保冷するわけです。

私の場合は、前の晩にご飯や夕飯の残りを冷ました物をお弁当箱に詰めて冷蔵庫にいれ、自然解凍の食品だけは翌朝家を出る前に入れてました。これが最強です。

私流の食中毒にならないお弁当作りの方法をまとめておきます。

  • 前の晩に冷ましたご飯と夕飯の残りをお弁当箱に詰め、冷蔵庫へ
  • 翌朝家を出る前に自然解凍の冷凍食品を入れる
  • 保冷バッグにお弁当と保冷剤を入れる

作り置きしたおかずは朝再加熱した方が良い、なんて話もありますが、間違っていると思います。再加熱により殺菌出来るとこまでは良いのですが、また中途半端に高い温度を迎えなければなりません

再加熱後にすぐ食べるんならそれで良いんです。でもお弁当を食べるのは持ち出してから数時間後のお昼。その数時間を低い温度に保つ事が最重要なんです。ならば最初から加熱せず、出掛ける直前まで冷蔵庫で冷やされている方が安全じゃないですか。

もっと言うと、私は朝家をでる30分前くらいに保冷バッグごと冷凍庫に入れたりもしてました。毎日やっていた訳ではないですが。やってない日も多々あったのに弱い私のお腹は問題なかったので、必ずしもやらないといけないとは思いませんが、少しでも可能性を下げるために、バッグごと冷やすという方法もあるよっという事で。

そのくらいの時間なら冷凍庫に入れてもほとんど凍ってないので食べる時に支障ありませんし。

 

夏場のお弁当の食中毒対策のまとめ

以上、私が長年問題なく過ごせた夏場のお弁当の食中毒において気を付ける事でした。今一度おさらいです。

  • プチトマト、汁気の多い物、ご飯は悪くなりやすい
  • ご飯は保冷剤でサンドイッチしてすぐ冷やす
  • お弁当は保冷剤と保冷バッグで低温キープ

ここまでしないとダメという訳ではないでしょうが、油断は禁物。やっても食中毒は起きるかもしれないのです。あなたやご家族の体を守るために、夏の間だけでも出来る限りの事をやっておきましょう。

参考になれば幸いです。