家族を振込め詐欺から守る!近年の詐欺の手口と3つの防止策

おばあさんと悪い人っぽい人形が、ATMの模型を挟んで並んでいる

オレオレ詐欺などのいわゆる特殊詐欺。

近年減少傾向にあったのに、また増加中って、ご存知でしたか?

幾ら節約したり、苦労して貯蓄を築いても、詐欺で取られてしまったのでは本も子もありません。全てが水の泡。悲惨の極みです。

守るべきところはしっかり守らないと、人生がひっくり返っちゃいますよね(汗)。

しかし、ご年配の方など、ご自身の力だけでは守り切れないかもしれない人もいるのが現状です。でなければ被害はこんなに発生しません。

ということで、あなたご自身もさることながら、ご家族が被害に遭わないために、特殊詐欺の現状と防御方法を確認しておきましょう。

 

振込め詐欺とは

まずは詐欺の現状を知ることからです。

振込め詐欺には主に以下のような物があります。特殊詐欺と呼んだりもします。

  • オレオレ詐欺
  • 架空請求詐欺
  • 還付金等詐欺

オレオレ詐欺が圧倒的に有名ですね。そして次に架空請求詐欺が有名でしょうか。還付金詐欺も最近割りとよく聞きます。

他にもありますが、実はこの3件だけで特殊詐欺の95%を占めます。

認知件数の推移です。

警察庁ウェブサイトの平成20~29年の特殊詐欺認知件数の推移棒グラフ
出典:警察庁ウェブサイト

平成20年には2万件ほどあったのが、翌年の平成21年には7000件くらいまで激減しています。

警察庁が振り込め詐欺対策室を設置して本格的な取り締まりを行ったり、金融機関のひきだし限度額を定めたり、声掛けなどを行った事によると見られています。

その後平成24年まで横ばいでした。

平成25年からまた増え始め、平成29年には、当初の2万件に近い数になってきてます。

詐欺グループもまた工夫をこらして巧妙化することによって被害件数が増えてきていると見られているようです。

 

被害額の推移です。

警察庁ウェブサイトの特殊詐欺の被害額の平成20~29年の推移折れ線グラフ
出典:警察庁ウェブサイト

平成29年の被害額は約394億円です。

さきほどの件数では平成20年を下回ってましたが、被害総額で見ると超えてしまっています。

 

詐欺の内容の割合の棒グラフも見てみましょう。

警察庁ウェブサイトの振込め詐欺手口別被害額推移の棒グラフ
出典:警察庁ウェブサイト

オレオレ詐欺はいつの時代も一番多いですが、近年では架空請求詐欺の割合がグングン増えている事がわかります。

また、被害者を年齢層別に分析すると、70代、80代の女性が圧倒的に多く、全体の9割ほどを占めるのだそう。60代は少し、90代はほんのわずか。なので、70~89歳の女性は特に意識して注意した方が良さそうです。ご家族や知り合いに当てはまる人がいる方は、気にしてあげた方が良いかもしれません。

後でも書きますが、とにかく自分1人で決断せず、誰かに一度相談することです。お金を引出せるのは本人だけ。引出す前に誰かに相談しましょう。ご家族や近しい人に限らず、警察でも消費者センターでも良いのですから。

被害の件数や被害額などをご覧頂きました。決して安心してなどいられない状況です。

 

だまし文句で多い手口

警視庁ウェブサイトの平成29年のデータです。

  • かばん置き忘れた:69%
  • 会社のお金を横領した:9%
  • 借金返済:4%
  • 妊娠示談金:3%
  • 警察官を名乗る:2%
  • 株で失敗:2%
  • 傷害で示談:1%
  • 会社でお金が必要:1%
  • その他:7%

こんなにあったとは驚きです。

中には「こんなので?」と思うものもありますが、突然かかって来た電話とその内容で思わず慌ててしまい、正常な判断力が発揮できない時があります。それにご年配の方が子供を心配する気持ちというのは大きく、客観性をかいてしまう事だって可能性が出てきます。

「ここに挙げたような例を覚えておこう」というよりは、「だまし文句はなんだってあり得る」と思っておきましょう。どんな時でも、一人で判断して「お金を振り込む、送る、直接渡す」などを絶対にしないことです。振込もうと思っていても、「どんなに急いでいても誰かに一度話す」ことが重要です。

当事者でない人なら客観的に考えられて、「その話、ちょっとおかしくない?」と助言してくれます。そこで冷静になり、被害に遭わずに済むかもしれないのです。

 

最近増えている要注意のサギ手口

劇場型詐欺と呼ばれるものがあります。

詐欺もなかなか巧妙になってきており、ひっかかり安い手口なのでかなり注意が必要です。複数の詐欺師がそれぞれの役割を演じて行う、あたかもドラマのような詐欺です。だから劇場型。

どんな手口か、例を挙げてご説明します。

複数の人物が登場します。

  1. 警視庁の捜査員を名乗るA
  2. 金融庁の職員を名乗るB
  3. 金融庁の別の職員を名乗るC

まず、警視庁の職員を名乗るAからTELがきます。「ある所からあなたの名義の偽通帳が見つかりました。金融庁と共同で捜査をしている所です。」

しばらくすると、金融庁の職員を名乗るBからTELがきます。「警視庁から連絡が来て、あなたの口座を調査しているところです。」

また警視庁の捜査員を名乗るAから連絡がきます。「あなたのお金が抜き取られる可能性があります。今すぐ預金を全額引き出してください。」

それを信じた男性は、急いで現金を引き出しました。

そして、金融庁を名乗る男にTELしました。「では引出したお金の紙幣番号を読み上げてください」

と言われたので読み上げました。すると、ニセ札の可能性があるので、確認するので一旦預かるとの事。その方は、警視庁の捜査員だという人物と実際に会って現金を渡してしまいます。

でも、後から不審に思い、警視庁に自ら電話したところ、詐欺だと発覚したものの、もう後の祭り。これは実際にあった詐欺事件です。

複数の公的な人物を名乗る人とのやり取りで、実際に事件が起きているんだ、協力して何とか財産を守らなくては、と思わせる、巧妙な詐欺の手口です。

 

詐欺か確認する方法があります。やり取りの中で、被害者の方から電話を折り返す手順が出てくるので、折り返しの電話番号を言われる時に、内線番号を確認しましょう。金融庁も警察庁も、行政は人数が多く担当課が多いですから、必ず内線番号があります。

なので、警察庁と名乗るならば、警察庁の公式の大代表にTELしてみて、そこで「内線〇番の~さんいますか?」と聞いてみましょう。そんな人がいなかったり、その内線番号がなければ詐欺ですね。もしそういう名前の人がその課にいたら、「先ほど私のところにこんな電話をしましたよね?」と聞いてみましょう。多分相手は「???」となる筈です。

警視庁だの警察庁とか金融庁が、個人に対して連絡などそうそうある筈がないんですよ。

よっぽど稼いでいて悪い事をしている人なら電話がかかってくる可能性がありますが、ちょっと貯金が多めにあるくらいの普通の個人なんてまず関わってこない。あったとしたらそれは詐欺と思っておきましょう。

 

詐欺を防ぐには

冷静になってみれば、それほど難しいことはないんです。後から話だけ聞いてると、何で引っかかってしまうんだろうと思ってしまうくらいです。

しかし、ことは緊急を要するような雰囲気を作り出せれます。こういう事を言って、こういう状況を作ると人は混乱したり慌ててしまい、正常な判断がくだせない事もあります。それを詐欺グループはわかっているいて、こういう詐欺のシナリオを描くんでしょう。

もちろん、電話をされた人がみんなお金をだまし取られている訳ではないです。中には取られてしまうに至った方もいるという事。そして、その被害件数、被害額ともに膨大になってしまっているのが現状なんですよね。

では対策の話です。

  • 誰かに相談する。一人で決めて行動しない
  • 息子さん・娘さんと合言葉を決めておく
  • 誰かわからない人の話に乗らない

テレビでも、警察庁のHPでも言われてる事ですし、皆そうおもうでしょう。どれも当たり前のことなんですが、これをちゃんと徹底する事が大事です。

 

そもそも、誰かに相談していたら、ほとんどのケースは被害に遭わずに済んでいる事でしょう。せかされたり、

  • 「これは極秘の調査です」
  • 「あなただけにお伝えする儲け話です」

などの言葉で心を揺さぶられてしまうのですが、そうだとしても、ちょっとでも違和感を感じたら誰かに相談しましょう。ご家族など信頼のおける人が一番ですが、友人、知人などでも良いと思います。

警察、消費者センターなどもこういう事例の専門家ですので相談する相手として適しています。

 

親子で合言葉を決めておくのも超有効です。

  • 「どこに旅行行きたいんだっけ?」
  • 「カンボジアの飴屋さん」

など、突拍子もない答えの質問と答えのセットを決めておくと良いと思います。「ヨーロッパ」「沖縄」「北海道」とかはダメですよ。あてずっぽうで当てられてしまうかもしれないので。

 

振込め詐欺に共通している事があります。それは、TELによるなりすましをしていること。

  • 息子さん、娘さん
  • 警察の人
  • 金融庁の人

など、誰かになりすましているんです。誰かになりすまさないと、中々詐欺もやりようがありません。

つまりは、身元の確認を行うようにすれば、詐欺だと見破れるんですよ。

 

息子さん・娘さんを名乗るなら、会って話すこと以外は信用しないか、こちらから息子さん・娘さんにTELをかけてみる。

警察・行政関係の人なら、こちらから公式の電話番号にかけてみる。

番号がわからない、つながらない時はもう110番にTELして、「今これこれこういうことがあったんです」と伝える。

  • 「うちの警察にそんな人はいませんよ」
  • 「それは詐欺だと思うからもう電話に出ないで」

など、何らかの対応してくれるでしょう。

 

まとめ

日本はこれから、さらに高齢化が進みます。

2025年には、65歳以上の人数が3割を超えると言われています。

 

政府広報オンラインの やらなくちゃ!防サギ というページをぜひご覧ください。動画で防止策をわかりやすく学べます。一番下の、みやぞんとあらぽんが演じている過去のアーカイブ動画もオススメです。

そして、こういう事を相談できる窓口をご紹介しておきますね。紙にメモして電話の近くや冷蔵庫にでも貼っておきましょう。

  • 188:消費者ホットライン
  • #9110:警察相談専用電話

 

以上、家族を振込め詐欺から守るために出来ることを解説させて頂きました。不当に財産を侵されることだけは避けましょうね。

みんなで自衛能力を高めて、詐欺など行えない世の中をめざしましょう。