退職する時は任意継続と国民健康保険を選択できる

2018-08-31

会社を辞める時は健康保険の関して3つの選択肢があるって知ってますか

会社勤めしている時に加入している社会保険、会社を退職したら脱退することになります。ですが、健康保険だけは一定期間継続することが出来るということをご存知でしたか?

必ずしも脱退して国民健康保険に加入するしかない、という訳ではないのです。この記事はこの辺のことを詳しく解説し、一番お得になる方法を選びましょうというものです。

 

社会保険とは何か

会社勤めしている時は、会社の社会保険に加入していますね。この社会保険とは、厚生年金、健康保険をあわせた物です。

 

そして、その額の半分を会社が負担していくれている、というか本人と同額を支払う事になっています。実質は会社と本人で折半しているような物です。自己負担額は、その人の給与で多少変動しますが、だいたい2万円少々~2万円台後半程度です。給与が多いと負担額が高くなります。これには残業代や交通費も含まれます。

社会保険は厚生年金と健康保険の2つなのですが、厚生年金を払っていると、国民年金も払っていることになるのです。

つまり、実質的に以下の物が2万円少々で入れることになります。

  • 厚生年金
  • 健康保険
  • 国民年金

なので将来、国民年金を納めていないにもかかわらず、老齢基礎年金と老齢厚生年金の両方を受け取れるのです。

会社勤めして社会保険に入ることは、今も将来もお得という事になります。もっとも、まだ年金をもらうまで長い年齢の方は、いざ受給できる年齢になった時に制度がどうなっているかわからないですけどね。

無職の時や、自営業の方などは、国民健康保険に加入することになります。国民年金も別途支払うことになりますし、市民税の支払いも自分で行うことになります。厚生年金には加入できません。

厚生年金は国民年金と同じくらいの額なのに、厚生年金と国民年金の両方を払っているのと同じになります。それに社会保険の健康保険料の自己負担額は国民健康保険に比べて安いのが通常です。

なので、社会保険付きで会社勤めしている時は、非常にお得に社会保険のセットに加入出来ていることになるんです。

これは正社員に限った話ではありません契約社員でも、派遣社員でも、会社が契約条件でそう定めていれば加入することになります。

この社会保険、会社を退職した場合には、当然脱退することになります。通常は。

 

会社を辞めても健康保険を任意継続できる

会社を辞めても、社会保険のうちの健康保険だけは任意で継続できるのです。

ですが、必ずしも任意継続するのが最良とは限りません。幾つか選択肢があります。

失業保険を受けながら就職活動したり、またはしばらくは再就職の予定がない時などは、健康保険の入り方としては3パターンあり得ます。

  • 家族の扶養に入る
  • 前の会社の健康保険を任意継続
  • 国民健康保険に加入する

この3つについてご説明します。

家族の扶養に入る

これが出来れば一番良いんです。追加で保険料を払わなくて良い、つまりただですから

これはご家族の方が働いている会社で健康保険に入っている筈ですが、その健康保険の扶養に入るというもの。

あなたがまだ学生の頃などは、当時親御さんが働いていた会社の健康保険の扶養に入っていた筈です。あなたの分を新たに保険料を追加する事なく、健康保険に入れるのです。

 

家族といっても、3親等内の親族で、生計維持関係にあればOKです。ここで親等の話を少ししましょう。

  • 1親等:親、または子
  • 2親等:兄弟、祖父母、孫
  • 3親等:曾祖父母、曾孫、叔父、叔母、甥、姪

3親等とは具体的に言えば、「曾祖父母、曾孫、叔父・叔母、甥・姪」になります。

これは血族でも姻族でも同じ扱いです。つまり、あなたの配偶者の曾祖父母、曾孫、叔父・叔母、甥・姪も3親等という事です。

この、3親等の方に生計を維持してもらっている、つまり、3親等の方のお金であなたの暮らしが成り立っているのであれば、その方が加入している健康保険の扶養に入れます。

ただし、国民健康保険だけは別です。

国民健康保険には扶養というシステムがありません。なのでご家族が国民健康保険の方しかいないければ、扶養に入るという手はないということです。

ちょっとビックリですよね。行政が行っている健康保険が、他の健康保険より手薄いというか、お金がかかるシステムというのを知った時に驚きでした。

そもそも、扶養ってそういう制度ごとで違うのではなく、扶養関係にある、というのが先にくるんだと思っていました。例えば、妻は夫の扶養に入っていて、扶養扱いできる物はすべて扶養になる、と思っていました。

でも実際は違うわけです。

夫が自営業ならば国民健康保険になります。自営業というのは会社としての形を取っていない状態で、その場合は社会保険ではなく国民健康保険に加入することになるんです。

で、その国民健康保険には扶養システムがありません。なので妻は、夫とは別に自分名義で国民健康保険に入らねばならず、保険料を別に支払うことになるのです。

 

退職した会社の健康保険を任意継続する

これは自分の意志で選べます。条件が幾つかあります

  • その会社で2ヵ月以上健康保険に加入していた
  • 退職日の翌日から20日以内に手続きする
  • 自由なタイミングられない(次の就職先の社会保険に加入することで辞められる)

また、これ以外に決まりがあります。

  • 退職時の標準報酬月額で保険料が決まる
  • 最長2年間

こういう決まりがあります。

 

国民健康保険に加入する

家族の扶養に入れず、前の会社の健康保険の任意継続もしないならば、国民健康保険に加入することになります。

国民皆保険という決まりがあり、どの健康保険にも入らないというのは出来ないことになっています。必ず何かの健康保険に加入している状態でないとならない決まりなのです。

たまに、健康保険に加入していない人は実際にいます。でもそれは本来はNG。

たとえば会社を辞めて、そのまま任意継続もしないし国民健康保険にも加入しないままでいたとします。

でもケガをして医者に行く必要が出来て、慌てて市役所に行って国民健康保険に加入したいと申し出ると、会社を辞めてからの全ての月の分の支払いを求められます。

長い間加入せずにいた場合、合計額が高額になりお金が用意出来ない場合もあるでしょう。多分その場合は、国民健康保険にすぐ加入することは認められると思いますが、過去分を分割納付させられることになるでしょう。

 

一番安い方法を取る

結局すべきことはこの順になります。

  • 家族の扶養に入れるなら入る
  • 入れなければ、任意継続と国民健康保険を比較し安い方に入る

まずは家族の扶養に入れるかを検討しましょう。これが出来れば支払うお金はゼロ。一番安く済みます。

これが出来なかったら、会社を辞める前に、総務や庶務などになると思いますが、任意継続した場合に毎月の保険料が幾らになるのか計算してもらいましょう。多分すぐは答えられず、少し時間を取らされると思います。こればかりはその事務員の職務能力と忙しさによります。

市区町村の役所の方には国民健康保険の月額を確認しておきます。

両方の金額がわかったら、安い方を選べば良いのです。

もし会社の保険に任意継続する方が安いけど、もうきっぱり縁を切りたいから加入したくない、などという場合は、もちろん国民健康保険を選ぶのは自由です。

私は実際やってみた事がありますが、なんと会社の保険を任意継続する方が国民健康保険よりたかかったので国民健康保険に加入しました。給料安いクセに保険料だけこんなに高いのかとビックリしたものです。本当に合っていたのかな。

 

まとめ

会社を退職するからといって必ずしも国民健康保険に加入するしか手がないわけではない事を知りましょう。

  • まずは家族の扶養に入れないか
  • 次に、任意継続と国民健康保険の月額を比較し、安い方に入る

これが健康保険料を最安にする方法です。覚えておいてくださいね。