賃貸契約時の初期費用

2017-11-07一人暮らしを始めるために引越し, 一人暮らし

机の上にお金とペンと間取り図、白い家の模型

アパート契約の初期費用の種類

アパート契約時にはまとまったお金がいります。
まずはどんな費用があってどれ程かかるのか知って頂きたいです。
少し難しいかもしれませんが、非常に大事なことなので頑張って理解しておきましょうね。

  • 前家賃(家賃1か月分)
  • 入居する月の日割り家賃(家賃1ヶ月分を30日で割り、その月の残りの日数をかけた金額)
  • 管理費・共益費(そのアパートによるが、数千円)
  • 敷金(家賃1~2か月分)
  • 礼金(家賃1~2ヶ月分。最近はゼロのことも多い)
  • 仲介手数料(家賃1か月分)
  • 損害保険料(通常は15000~2万円前後)

 

全てのアパートが必ずこうとは限りませんが、ほとんどの場合の費用はこうなっています。

賃貸契約を結ぶ時、または後日に振込みなどでまとめて支払います。

一つ大事なことを覚えておいて欲しいのですが、この中の、管理費・共益費と損害保険以外の物、つまり敷金、礼金、前家賃、仲介手数料、入居月の日割り家賃は、家賃を元に計算されます。
つまり、家賃が高いとこれらの料金も上がる事になります。

ですから、なるべく家賃の安いアパートにする事で、初期費用が大きく下がるのです。
特に、敷金や礼金が2ヶ月分となっているアパートだと、その分差が大きくなります。

敷金、礼金がどちらも2ヶ月分のアパートならば、家賃が1000円変わると、

前家賃(1000円) + 敷金(1000円×2) + 礼金(1000円×2) + 仲介手数料(1000円)

となり合計1000円×6で6000円の差になります。
わかりやすくするために日割り家賃は除きました。

上記は家賃が1000円変わったら初期費用が6000円変わりました。これがもし家賃が2000円変わると12000円です。3000円変われば18000円です。

毎月の生活費は大丈夫そうだけど、一人暮らしをはじめる時のまとまったお金を用意するのが難しい人は、初期費用を安く抑えないとなりませんね。

その場合は、以上のことを念頭に置いて、少しでも家賃が安いアパートを探しましょう。

ではこれから、1つ1つについて詳しくご説明して行きます。

 

前家賃

前家賃は、入居した月の次の月の家賃を入居する以前に前もって支払っておくという物です。家賃1ヶ月分となります。

たとえば5/15に入居するとしたら、6月分の家賃を前もって払っておくということです。

5/16~5/31までの家賃は、次にご説明する入居月の日割り家賃で支払います。

管理費・共益費がある賃貸物件ならばそれも一緒に支払います。

住み始めてからも、家賃と管理費・共益費の次月分を、前の月末までに支払うのが通常です。たとえば、現在が6月だとしたら、6/31までに7月の家賃を支払うということです。

 

入居月の日割り家賃

アパートに入居する月の日割り家賃です。

入居日がいずれかの月のちょうど1日(4月1日、5月1日など)である事はそうそうないと思います。
家賃は1日単位ではなく、1ヶ月単位の金額なので、その場合の計算はどうなるのか。通常は家賃に管理費・共益費を加えた金額の日割りとなります。

たとえば、3月20日に入居の場合、3/1~3/19日の分は払う必要がありません。3月は31日までありますから、
31 - 19 = 12
となり、3月分は12日分だけ支払うことになります。

家賃 + 管理費・共益費」を31で割って一日当たりの金額を出し、それに12をかけた金額となります。

仮に家賃が62000円だとしたら、「62000 / 31 × 12 = 24000円」となります。

 

管理費・共益費

管理費と呼んだり、共益費と呼ぶ事もありますが、同じと考えて良いです(厳密には異なりますが、区別する必要はありません)。通常は数千円です。

部屋探しの時に間取り図を見ているとこの欄に金額が書かれている場合がありますが、家賃の他に毎月支払うことになっている物です。家賃+この金額が毎月支払うお金です。

これは、アパートの通路の電灯やエレベーターなど、そのアパートの住人全員が共通して使用する部分にかかる電気代などの費用、という事になっています。

前述の入居月の日割り家賃には管理費・共益費が含まれましたが、敷金、礼金、仲介手数料の計算には、この管理費、共益費は含まず、家賃のみを元にするのが通常です。

 

敷金

敷金というのは、大家さんに預けておくお金で、担保みたいな物です。
家賃の滞納があった場合に支払いにあてたり、アパートを解約する時にどこか破損させてしまった所があれば、その修繕費用にあてられます。

通常は家賃1、2ヶ月分です。
なので、家賃が安ければ、契約時に払うこの敷金も安くなります。
何もなければ部屋を出る時に戻ってきます

例えばタバコを吸う人の場合は部屋の壁紙がいつの間にか茶色くなってしまいます。それは住んでいた人が原因ですから、壁紙を貼りかえる費用が敷金から使われます。
それで敷金がまだ余っていればその分は返って来ます。何も交換や修繕が必要なければ丸々返って来ます。

何か起こしてしまった場合の補償を、アパートを退去する時になって初めて要求されるのではなく、アパートを契約する時に先に預けておくという事ですね。

インターネットでアパートの情報を見ていて、「敷1」と書いてあれば、敷金として家賃1ヶ月分を、アパートを契約する時に渡さなければならないという事です。

 

礼金

礼金は、アパートを契約する時に払う事になっている物で、通常は家賃1、2ヶ月分です。

一昔前では家賃2ヶ月分が相場でしたが、幸い、最近では礼金は必要ないアパートも多いです。地域によって違いがあるかもしれません。

この礼金という物は、敷金と違って後から返って来ませんし、後々の家賃に充てられる訳でもありません。払ったら払いっぱなしのお金です。

敷金の様に、後から返って来るから仕方ない、と思うわけにも行かないですね。
ですから、アパートを探す時に礼金が1ヶ月分のアパートか、またはゼロのアパートを探した方がお得ということです。

物件の情報を見てる時に、「礼1」となっていたら礼金として家賃1ヶ月分を払う必要があるという事です。家賃が5万円なら礼金5万円支払うことになります。

 

仲介手数料

仲介手数料は、不動産屋が入居者(あなた)と大家さんの仲介(橋渡し)をした手数料として支払う物です。

通常は家賃1ヶ月分です。

 

損害保険料

火事になってしまった場合など、損害保険に入ってなかったら大変です。
そのため、アパートを契約する時は原則として損害保険に加入する事になります。

通常は2年分で15000円前後で、アパート契約時に2年分を先に支払うのが通常です。
アパートはだいたい2年ごとに更新で、その度に一緒に次の2年分の保険料を払う事になります。

 

初期費用の例を計算してみましょう

ここで少し初期費用の例を挙げてみましょう。
日割り家賃があると計算が複雑になりわかりづらいので、ここでは無い物とします。

例1

  • 家賃50000円
  • 管理費・共益費2000円
  • 敷金1ヶ月分
  • 礼金1ヶ月分
  • 火災保険15000円

この場合で計算してみましょう。

前家賃(家賃50000 + 管理費・共益費2000) + 敷金50000×1
+  礼金50000×1 + 仲介手数料50000 + 火災保険15000 =217000

217000円ものお金を1度に払わなければなりません。

 

例2

  • 家賃50000円
  • 管理費・共益費なし
  • 敷金1ヶ月分
  • 礼金なし
  • 火災保険15000円

前家賃(家賃50000 + 管理費・共益費0) + 敷金50000×1
+ 礼金0 + 仲介手数料50000 + 損害保険15000 =165000

165000円となり、家賃は例1と同じ50000円ですが、初期費用の差は大きいですね。

このように、その物件(アパート)がどういう初期費用の設定になっているかで、初期費用は違ってきます。

 

初期費用を安くする方法まとめ

初期費用を安くするコツとしては、結局以下の2つに集約されます。

  • 礼金が少ない(つまり礼金がゼロか、1ヶ月分)部屋を探す
  • 家賃が少しでも安い部屋を探す

まず1つ目についてですが、インターネットで部屋を色々見てみると、敷金が1ヶ月分で、礼金なし、という物件は結構あります。

敷金もゼロの部屋で探すと、選択肢が少なくなるので、どうせ戻ってくる物ですし、敷金1ヶ月くらいは当たり前と思った方が良いと思います。いざ何か起こしてしまった時のための担保にもなりますしね。

まずは礼金なしの部屋を中心に探し、それでもどうしても住みたいけど礼金が1ヶ月の部屋が出て来たら、引越しの予算と相談する、というの良いと思います。

2つ目の、家賃が少しでも安い部屋にする事についてですが、初期費用に含まれる、前家賃、敷金、礼金、仲介手数料などは家賃の何ヶ月分かで計算されますから、家賃を5000円安くしたら、一般的に初期費用は20000以上(前家賃も含めて)安くなります。

なので、少しでも家賃が安い部屋を探すことは非常に重要なポイントです。

ここで1つ気になる事があるかもしれません。例を挙げてご説明します。

あなたに質問です。
今、2つのアパートがあります。1つは、礼金はゼロだけど家賃が63000円のアパート。もう1つは、礼金が1ヶ月あるけど家賃が60000円のアパート。

あなたはどちらも気に入っていて、非常に迷っていたとします。
この場合、どちらを選びますか?

私なりの答えを言います。
礼金が1ヶ月あるけど家賃が60000円のアパートを選びます。

その理由は、2つのアパートの家賃の差が3000円ですから、1年でその差は36000円。2年ならその倍の72000円です。
という事は、2年経つ前に礼金は元が取れてしまいます。

もちろんこの答えは、何を重視するかで変わります。

毎月の家賃が多少高くなっても、初期費用としてまとまったお金を準備する方が困難だという状況もあるでしょう。家賃が少し高くても、礼金がゼロの方が良いという考え方だってあると思います。それはその時のあなたの状況に合わせて考えることになります。

今回は私の考えでは、家賃は毎月の物ですし、長く住む程何度も払って行くのですから、家賃が安い方が得と考えました。

一人暮らしを始めるにあたって、アパートの契約以外にも引越し費用や生活用品を買うお金などもかかります。住みたいアパートとお金のバランスを考えて、くれぐれも慎重に検討しましょう。

 

賃貸契約時の初期費用のまとめ

ではおさらいとしてまとめます。初期費用は以下を足したもので、アパート契約時かその少しあとに支払います。

  • 前家賃(家賃1か月分)
  • 入居する月の日割り家賃(家賃1ヶ月分を30日で割り、その月の残りの日数をかけた金額)
  • 管理費・共益費(そのアパートによるが、数千円)
  • 敷金(通常は家賃1~2か月分)
  • 礼金(家賃1~2ヶ月分。最近はゼロのことも多い)
  • 仲介手数料(家賃1か月分)
  • 損害保険料(通常は15000~2万円前後)

家賃を少しでも安くすることが、初期費用を安くするコツでした。その理由は、敷金、礼金、前家賃、仲介手数料が家賃1か月分をベースに計算されるから、でしたね。

では今回は以上です。ご質問あればいつでもコメントでどうぞ。お名前はニックネームで大丈夫ですので。