現金主義の徹底が個人家計では大切

現金の預金をなるべく多く持っておくのが一番安全

黒板に白チョークでCASHと縁取りで書かれている

企業においては、「キャッシュ・イズ・キング」で、借入金が少なく、現預金をなるべく多く持っているのが一番健全で体力がある状態と認識されています。それは当然のことで、借金により得た資金より、もともと自社で持っている現金の方が良いに決まってます。

しかし、ビジネスを行うには資金が必要です。それを現金のみでまかなっていたら資金が中々用意できず、商売が行えないことを意味します。だから普通は、銀行から借りたり株式を発行して資金を集め、それを元に色んなビジネスを行います。

つまり、借金による資金でビジネスを行うということ。これは企業においては普通の事です。

 

しかし、個人となれば話は別。借金してでもたくさんの資金を用意した方が株投資やFX、不動産経営など投資が出来るから良いのでは?と言う意見もあるかもしれません。しかし、個人の場合は上手く行かなかった場合の結果が生活の破綻です。

それに、企業の株式発行による資金調達と、個人借金では質が違います。企業の場合はグループや親会社の協力も得られるなど、色んな方法があります。

一方、個人の損失はそのままただの損失です。とてもじゃないですが背負うべきリスクとは言えないでしょう。

別の記事でも話してますが、個人の資産管理は以下の順番で優先すべきです。

  1. 借金返済
  2. 貯金
  3. 資産運用

この3番目の資産運用が、企業で言うところのビジネスです。であれば、お金を増やす行為だから大切なのは言うまでもありません。最終的に目指すべきはそこです。

ただ、大事なのは、その健全性です。もっといえば、安全性。ローリスクハイリターンをめざすべきです。ハイリターンが望めなくても、ローリスクだけは守らねばなりません

だから貯金を行い資金をある程度ため、それを全部じゃなくて一部を運用に回すと言う形が理想だと考えています。

 

個人の資産管理では、とにかく現金主義、キャッシュ・イズ・キングはなおさら大切だと思っています。

 

現金主義の問題点

横断歩道を大勢の人が渡っているモノクロの画像

個人資産を現金で持ち続けることについて、しばしば2つの問題が指摘されます

  1. インフレに対応できない
  2. 資金効率が低い

しかし、これらは個人資産の場合は当てはまらないというか、別の考え方をすべきだと私は思っています。1つずつご説明します。

 

インフレに対応できない

物価というのは時代とともに上昇していきますね。

昔は100円で買えた自動販売機の飲み物が、今では120~160円ほどです。パンも1個100円くらいだったのが、今は200円くらいです。

テレビを観ていても、昔の経済ニュースなどで、「現在の貨幣価値に換算すると〇〇円に相当する」などと言いますよね。これは昔より世の中の商品の値段が上がっていることを意味します。

商品の値段が上がっているというか、時代とともにゆるやかにインフレが進んでいき、お金の価値が変わったという事です。その結果、商品の値段も上がったのです。

 

これが、何かをきっかけに急激なペースで起きる時があります。いわゆるハイパーインフレです。日本で振り返れば、オイルショックとか、ちょっと違うかもしれませんが、高度経済成長時のインフレも通常よりもペースが早かったでしょう。

このように、ハイパーインフレが起きてしまった場合に、銀行に寝かしておいた現金の価値が下がり、以前は1万円で変えた物が、15000円になってしまった。

つまり、以前の15000円が1万円の価値しか持たなくなった。それはつまり、銀行に預けていたお金が3分の2の価値に減ってしまったという事になります。

銀行に100万円預金しておいたら、インフレに合わせて150万円にしてくれる、なんてことはありません。100万円の預金は100万円のままなのです。

これを現金で持たずに、金の延べ棒とかで持っていたら、貨幣価値がインフレで変わっても、金の価値が変わってなければ、その時の貨幣価値に合わせた金額に換金できるわけです。

つまり、100万円で買った金の延べ棒が、インフレ後には150万円の価値になってくれる。だから現金で持っているより安全だ、というわけです。

この理屈はご理解頂けたでしょうか。

 

しかし、今の日本ではそうそう起きる事ではないと思います。

世界的な戦争などのよほどの事態が起きないかぎり、ハイパーインフレが起きることは考えにくいでしょう。

だから個人資産の話をする時に、ハイパーインフレを恐れて現金で持つことを避ける、という行為は必要ないと思います。

あくまでまとまった貯蓄を作り、資産の一部を運用するということをして行けば良いと思います。

 

資金効率が低い

2番目の資金効率が悪いというのは、今はどこの銀行も極めて低金利だから、銀行に現金を預けておいても利息が全然つかないからもったいないというものです。

ですが、個人の資産を企業と同じような考え方をするのはズレていると思います。簡単に言うと、運用に寄った話ではなく、もっと安全性重視で良いのではないでしょうか。

現金で持たないとは何のことを言ってるのかをご説明しておきます。それは株式を買うとか外貨に両替するとか、金(ゴールド)を買うなど、日本円以外の価値のある何かに変えることを意味します。その物の価値があがれば、お金が増えたことになるから、現金で超低金利の銀行に預けておくのはもったいないとい考え方です。

仮に効率が悪いことを気にしてリターンを大きくしようと思うならば、個人においては、「資金の一部を運用に回す」ということを考えるべきだと思います。

何度も言ってますが、「借金返済 →貯蓄 →運用」です。

今すでに運用の段階にあると思うなら、資産の一部を運用に回せば良いのです。まだその段階に来てないのなら、今の段階の借金返済や貯金なりを頑張って早く運用段階に到達することを考えれば良いのです。

とにかく借金がある内は、1日でも早く返済することが一番効率の良い資産運用です。

 

使わないお金は定期預金を組む

白テーブルに立方体の積み木が階段状に積まれている

ここまで現金で持つべきという方向でお話してきましたが、1つ補足があります。

どうせ使わないまとまったお金があるなら、せめて普通預金ではなく定期預金を組むと良いでしょう。

低金利には違いありませんが、普通預金よりはだいぶマシです。

たとえば新生銀行ですと、以下のようになります。

  • 普通預金:0.001~0.003%
  • 定期預金:0.010~0.020%

およそ10倍の差があります。ある程度まとまった額がないと誤差の範囲ですが、普通預金で寝かせておくよりは定期預金の方が幾分マシという事です。

というか、これが今の金利なんですよ。ビックリですよね。普通預金0.001%では、たとえ1000万円預けたとしても100円です。ほぼ意味がありません。家にタンス預金してるともし盗まれたり無くなったら不安。だから銀行に入れておく、という起き場所程度の物ですね。

 

まとめ

木目調の背景にオレンジ色で「まとめ」という文字が浮かんでいる

個人の資産は現金主義を徹底すべき。

資金効率の悪さ、ハイパーインフレへの対応不可などは気にする必要がない

個人の資産管理で考えるべきはあくまで以下。

  1. 借金返済
  2. 貯蓄
  3. 資産の一部の運用

1番目の借金返済から順に高い優先度で行い、なるべく早く3番目の資産運用の段階に突入すること。それから資産の一部を運用するという策を取るのが最善策と思われる。

使わないお金があるなら、定期預金を組んでおくべき。

 

以上、個人の資産管理の現金主義についてのお話でした。